タイトルDreamweaver 4の日本語版が2001年2月に発売、UltraDeveloperの日本語版も登場カテゴリーオーサリング系, 各種プロダクツ
作成日2001/1/24 15:20:30作成者新居雅行
マクロメディアはWebサイト構築製品の日本語版発売に関する記者発表を2001年1月24日に行った。「Macromedia Dreamweaver 4日本語版」(\20,000)を、2001年2月9日より発売する。Dreamweaver 4日本語版とすでに発売されているFireworks 4日本語版を1つのパッケージにした「Macromedia Dreamweaver Fireworks 4 Studio」も、2月9日に発売される。また、データベース利用サイトを構築するツール「Dreamweaver UltraDeveloper 4日本語版」は2月23日より発売するが、こちらはFireworks 4日本語版と合わせて1つのパッケージにした「Macromedia UltraDeveloper 4/Fireworks 4 Stuido日本語」(\58,000)として発売される。つまり、UltraDeveloperの単体発売は行われない。(価格は通常版で、他に教育機関向けの価格が設定されている。)既存製品からのアップグレードも用意されている。DreamweaverはVer.3からのバージョンアップとなるが、UltraDeveloperの日本語版は始めて登場する。Dreamweaver単体製品からのUltraDevepoer/Fireworks Stuioへのアップグレードは\39,800などとなっている。

新しいバージョンの特徴としては次の通りだ。テキストエディタ機能を統合し、分割表示によりペジとソースを同時に表示し、JavaScriptのデバッグを可能にし、さらにオライリー社のリファレンスを添付するなど、HTMLソースのコーディング環境を向上させた。JavaScriptはソース上にブレークポイントを設定し、それをブラウザで稼動させた状態でデバッグができ、ブレーク時に変数の確認ができることなどがデモされた。デザイン面ではレイアウトテーブルを配置して、その上にセルを自由に配置する形式の機能が追加された。GoLiveにも同様の機能があるが、ウインドウサイズに合わせた自動伸縮ができる点では差をつけている。また、FlashのオブジェクトをDreamweaverの中に配置して、その場である程度の作成や編集ができるようにもなった。また、FireworksとDreamweaverとの連動についてもデモされた。Fireworks自身でJavaScriptを含むHTMLや画像などを生成することができるが、画像のポップアップメニューと言った高度なユーザインタフェースが簡単な操作だけでできるあたりが示された。また、JPEG画像内の一部分だけを異なる圧縮率を指定することもデモされた。
UltraDeveloperはデータベースと連動したWebアプリケーション作成ツールと紹介された。アプリケーションサーバとしては、ASP(Active Server Pages)、JSP(Java Server Pages)、CFML(ColdFusion Markup Language)に対応する。Dreamweaver 4のすべての機能を持ち、データベースに接続して、データを表示しながらレイアウトができる。実際にデータベースに接続して、レコードセットを作成し、実際にページレイアウトにフィールドを組み込む作業がデモされた。編集中に実際にデータベースにあるデータを表示しながらレイアウトができるといった特徴がある。データベースから取り出した文字列をもとにファイル名を生成してGIF画像を表示することができる。そうした画像オブジェクトを配置するといった機能が用意されている。また、抽出データを順番に表示するナビゲーションも簡単に作成できる。さらに、レコードを追加するフォームページを簡単に作成する機能も紹介された。DreamweaverはプロフェッショナルWebクリエイター市場で75%のシェアを取っているとした。

マクロメディア製品のポジションについても説明が行われた。Fireworks、Dreamweaver、Flash、Directorの順に次世代サイトに向けた方向性を持つとした。また、Webサイトを利用する人の「ユーザ体験」を築くという目標もかかげた。デザイナや制作者だけでなく、利用者を意識した製品の提供を行うということである。
Dreamweaverの機能を拡張するExtensionという仕組みが用意されており、技術史用は公開されている。その管理ツールである「Extension Manager日本語」も用意されており、Webサイトからインストールする作業を支援する。この種のExtensionは無償で数多く公開されているが、日本向けにも同様に配付していく予定となっている。
ECソリューションを提供している株式会社エコスとマクロメディアの協力関係についても発表された。エコスでは、システム構築にUltraDeveloperを利用するとともに、同社のシステムを構築しやすくするためのExtensionも開発されており、ECサイトを手軽に構築する機能が紹介された。つまり、エコスのサービスを受けるサイトは、Dreamweaverを開発ツールとして使うことで、より効果的にサイト構築ができるとうい仕組みになっている。エコスでは、決済や物流などのバックエンドを提供するのであるが、それを利用したサイト自体の使い勝手が悪いとビジネスに結びつかない。エコスとマクロメディアは協力することで、ECサイトを効果的に構築するソリューションを提供する。

MacromediaとAllaire社は合併したが、この点についての説明もあった。Webページのデザイン向けツールを作っていたMacromediaと、ColdFusion等のWebサイトのバックエンドを提供しているAllaireによってより広い範囲の顧客に対して、Macromediaはアピールできるというものだ。なお、現在の代表取締役である手嶋雅夫氏は1月いっぱいで退き、2月より代表取締役社長に坂口城治氏が就任することも好評された。
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