タイトル【倉橋浩一、じつはWebObjectsで飯食ってます】番外編〜質問にお答えしますカテゴリーWebObjects, 倉橋浩一、じつはWebObjectsで飯食っています
作成日2001/2/8 13:45:34作成者新居雅行
MDOnlineで【WindowsオフィスでWebObjects】というコーナーを新居雅行氏が始めていますが、MacWIREにも掲載され、それに関連したことで私の講座でもインストールについて何件かご質問をいただいています。ちょっとコメントをしたいと思います。

◇ WindowsオフィスでWebObjects:WebObjectsのインストールは気をつけて!
 http://www.zdnet.co.jp/macwire/0102/06/c_wow_2.html

まず、ライセンスコードの入力ですが、インストールしたマシンの上で、Monitorなどの試験をする予定があれば、Deployment版CD-ROMに書いてあるコードを入力しておく必要があります。つまり、インストールはDevelopment版CD-ROMで行い、ライセンスコードにはDeploymentを使う、ということです。Monitorなどの運用ツールは、Development版シリアル番号の下では使うことができないのです。

すでにインストールを終えてしまった場合には、次のようにメニュー選択をしてください。こちらで新たにLicenseコードを入力することで、現在のライセンス条件を変更することができます。

<Windowsの場合>
スタート
 > プログラム
  > WebObjects
   > WebObjects License Upgrader

<MacOS X Serverの場合>
アップルメニュー
 > サーバの管理
  > WebObjectsLicenseUpgrader

◇開発はどのプラットフォームがいいのでしょうか?
開発はどのプラットフォームの上で行うのがよいか、という質問も受けます。これについては、Windowsに慣れているのであれば、Windows上での作業をおすすめしていまます。
Mac OS X Serverでは、Mac OSのFinderでの洗練された操作と比べれば、「Mac OS」の名前を付けるのはどうかと思うくらい、ファイル操作(移動とかコピーとか)がやりにくいのですが、その点を除けば、安定度が高く、ビルドも早いので、少なくとも私にとってはMac OS X Serverの方が開発効率が高いです。特にOpenBaseSQL 6.5.3との組み合わせでは、データのfetchが異様に早くてびっくりします。Windows NT上の他社データベース(ベンチマーク公開を禁止されているので、特に秘す)と比べると、一桁違うという感じです。
余談ですが、Mac OS X Public BetaのFinderもちょっと使い勝手が悪かったですね。ファイルをコピー/移動したいとき、今どきコピー先のウインドウを開いてからコピーしなきゃならないなんて、まるで大昔のSystem 7に戻ったみたいですし、ヘタすると私が大嫌いなWindows Explolerよりも操作性が悪くて、現行のMac OSに慣れた身体には不自由すぎます。どうか、製品版として出荷されるMac OS Xでは、「ユーザエクスペリエンスを大事にする」というApple GUIの伝統を守って欲しいと思います。

ご存知の通り、次世代のMac OS X ServerはMac OS Xをベースにしたものになるそうです。Xがリリースされたあとに出てくる、という発表がありましたけど…WebObjectsも同梱になるそうですし、さて、いつ、いくらぐらいで出てくるんでしょうね。Macworld Conference & Expo/Tokyo 2001が楽しみです。
それと、まだ具体化していないのですが、Macworldの会場で「Mac OSデベロッパーセミナー」の他にも何かやるかもしれません。決まったら、お知らせ致します。しかし、もう2週間しかないんですよね....急がなくては。

では、また。
[倉橋浩一/テクニカル・ピット]
関連リンクWebObjectsのページ