タイトルCarbonSDK 1.2.5がリリース、CarbonLib 1.2.5でも対応アプリでの問題は残る模様カテゴリーCarbon/CF, 開発ツール
作成日2001/2/17 12:37:56作成者新居雅行
開発者向けに配付されているCarbon対応ソフトウエアを作成するためのSDKである「CarbonSDK 1.2.5」が一般に公開された。SDKはソフトウエア開発者向けのドキュメントや開発に必要なファイルなどをまとめたものであるが、CarbonLib自体も含まれている。Mac OS 9.1に含まれているCarbonLib 1.1.1では、Carbon対応アプリケーションの動作が不安定になるが、CarbonSDK 1.2.5に付属するCarbonLibに入れ替えたところ、動作の問題は解消されているようだ。しかしながら、1.2と同様に、ことえりでの入力時に、control+Kでのカタカナ変換が機能しない。なお、EGBRIDIGE 11.5では、controlキーによる操作ができる。Jedit 4のようなCarbonアプリケーションをMac OS 9.1で支障なく使うためにCarbonLib 1.0.4に置き換えることが推奨されているが、状況によっては、CarbonLib 1.2.5を利用することも検討してもいいかもしれない。
ただし、CarbonLib 1.2.5とJedit4を使っている上で、Jedit4でCommand+Sによる保存をしたとき、Finderに統合されたStuffIt側にCommand+Sのキー操作が伝達されてしまっている。そのため、背後のFinderでファイルの圧縮が行われている。また、ある程度アプリケーションを使うと、メニューバーの項目がチラチラ点滅する状態にもなり始める。いずれにしても、完全な解決とは言えないようだ。
なお、CarbonLib 1.2の日本語版が、2001年2月から出荷されているPower Mac G4に搭載されている模様である。Carbonは対応アプリケーションも登場してきており、開発者に向けたリリースだけでなく、利用者に向けて利用者サイドできちんと動作するもののリリースも必要になっていると言えるだろう。CarbonLibのバージョンの混乱は速くなんとかしてもらいたいものだ。
関連リンクCarbonSDK 1.2.5