Acrux Softwareが開発しているHyperCardライクなオーサリングツール「iBuild preview 0.9.5」がリリースされた。MDOnlineでは、2000年9月12日に“HyperCardライクなオーサリングツール、オブジェクトの配置も可能”として、Ver.0.9の記事をお届けした(MacWIREにも掲載されている)。今回もプレビュー版ではあるが、1ヶ月以内の正式リリースを行うともアナウンスされており、いよいよ正式にリリースされるようだ。iBuildは、たくさんのカードが集まったスタックという考え方でオーサリングを進める。カード上にはテキストやボタンはもちろん、QuickTimeムービーなどを含めたいろいろな種類のオブジェクトを配置できる。そのコントロールのためのスクリプトをAppleScriptで作成することができる。Mac OSのみで稼動するが、実行アプリケーションの生成も可能だ。Lite、Pro、Siteの3つのバージョンがあり、Ver.0.9以降にSite版が加わった。Liteはフリーながら、開発機能も備えており、シンプルな用途にはそこそこ使える。カードの作成が25枚までに制約されている。Pro版は機能制約はなく、$49.95だが、今現在は正式版へのフリーアップデートを含めて$19.95で販売されている。Lite版はダウンロード可能で、さらにシリアルナンバーをオンラインで購入することで、Lite版をPro版にアップデートできる。Pro版の購入者には正式版へのアップデートと1年間の無償更新ができる予定だ。さらに、Site版は、iBuildのアプリケーションおよび作成したスタックを、ファイル共有サーバを利用して、複数のユーザで利用できることが可能だ。1つのアプリケーションを複数のクライアントで同時に起動することができる。また、1つのスタックを複数のクライアントから開くことができるというものである。5、10、30ユーザ版があり、それぞれ$199.95、$299.95、$499.95となっているが、やはりこれも現在はそれぞれ$99.95、$149.95、$199.95で販売されており、正式版へのアップデートと1年間のアップデートサービスが受けられる予定だ。また、Site版は生成したアプリケーションをロイヤリティフリーで自由に配付できる権利も付属する。 |