タイトル | AirPort 1.3がリリース、PPPoEやDHCPクライアントIDに対応 | カテゴリー | OS関連ソフトウエア, ネットワーク |
作成日 | 2001/3/6 17:14:28 | 作成者 | 新居雅行 |
ワイアレスネットワークシステムのAirPortをMac OSで利用するために必要なソフトウエアが、Ver.1.3となった。なお、英語システム向けのAirPort 1.3が公開されたのだが、日本語システム向けのものはまだ公開されていないため、この記事ではワイアレスネットワークをAirPortと呼ぶことにする。(執筆時点ではソフトウエアのダウンロードのリンクが途切れていた。)AirPort 1.3では、PPPoE(PPP over Ethernet)や、DHCPクライアントIDに対応した。ケーブルテレビやxDSLのブロードバンド系プロバイダでは、こうした接続方式が一般的になっていることから、対応を行っている。また、Wi-FiTMの認定も受けた(WECAによるワイアレス製品の相互接続性を示すもの)。コンピュータ間での通信モードも改良され、同一ネットワーク名があってもリストが作成され、またWAPによる暗号化通信も使いやすくなった。AppleScript対応し、設定の変更等をスクリプトで作成できるようにもなっている。複数のベースステーションを運用しているような環境での調整機能も向上している。Mac OS 9.0.4以降をサポートするが、このソフトウエアはMac OS Xでのワイアレス利用をサポートするものではない。 なお、PPPoEやDHCPクライアントIDを利用できるからと言って、ブロードバンドプロバイダで即利用できるとは限らない。プロバイダによっては利用形態を制限している場合もあり、また接続の相性の問題もあるので、基本的にはプロバイダに問い合わせをすべきだろう。しかしながら、プロバイダ側で想定した標準的でない使い方について、手厚くケアするという事例はこれまでも余り見られないことからも、満足な答えをプロバイダから得られるという保証は少ない気がする。第三者的な団体として、AirMacのプロバイダでの接続結果を集積している「On The Air」などに期待をしたい。 AirPort 1.2でDHCPクライアントIDに対応していなかったのかと言えば、実際にはそうでもないようだ。公式にはTech Info Library等で非対応となっていたが、AirPort BaseStation側での設定で、コンピュータ名にクライアントIDを設定することで、利用できたプロバイダもあるようなのである。いずれにしても、Appleとしてはネットワークの広がりにはきちんと対応しているということは言えるだろう。 ◇WECA(Wireless Ethernet Comaptibility Alliance) http://www.wi-fi.org/ ◇On The Air http://www.airmac.org/index.shtml | |
関連リンク | AirPort 1.3 |