タイトルAppleScriptアプリケーションでのGUI作成ツールDialog Studioカテゴリー開発ツール, AppleScript
作成日2001/3/10 11:40:14作成者新居雅行
David Lloyd氏が開発した「Dialog Studio」は、AppleScriptベースの開発支援ツールだ。AppleScriptのシステム機能だけでは単純なダイアログボックスしか作成できないが、Dialog Director(Christopher E.Hyde氏が開発)というフリーのOSAX(スクリプティング機能拡張)を利用することで、ボタンやテキストボックスはもちろん、QuickTimeムービーなども含めて各種のコントロール類を配置したダイアログボックスをAppleScriptだけで実現するものだ。しかも、Dialog Directorはフリーであり、作成したアプリケーション等の配付もフリーなので、AppleScriptをベースにしたアプリケーションなどで、しっかりしたユーザインタフェースを作るには不可欠な素材となっている。ただし、欠点としては、こうしたユーザインタフェースの定義を、テキストで記述しなければならないことだった。これに対して「Dialog Studio」を使えば、実際に表示される形式でダイアログボックスとその内容を定義でき、Dialog Directorが解釈できるAppleScriptのプログラムを自動的に生成する。Dialog Studioを起動すると、ウインドウとともに、パレットやプロパティウインドウが表示される。パレットにあるボタンなどのオブジェクトをドラッグしてウインドウに配置し、たとえばボタン名などをプロパティで書き換える。つまり、実行結果を見ながらダイアログボックスなどの設計ができるWYSIWYGツールである。その設計結果と等価なAppleScriptのプログラムを出力するので、たとえばボタンをクリックして実行するプログラムなどは、スクリプト編集プログラムなど、各種のAppleScriptプログラム作成ツールで追加することになる。なお、Dialog Studio Liteはフリーだが、コントロール類の生成が12個に限定されたり、コントロールの種類を限定されたり、あるいはドラッグによるサイズ変更ができないなどの制約がある。近々、$15のシェアウエアとして制限を解除したDialog Studio Pro 1.1がリリースされる予定となっている。
関連リンクhttp://macscripter.net/dialog_studio.html