タイトル | Mac OS 9.1のCD-ROMにはDVD PlayerのVer.2.3が、Cinema Displayで適切に表示 | カテゴリー | アプリケーション, 周辺機器 |
作成日 | 2001/3/13 12:0:43 | 作成者 | 新居雅行 |
Mac OS 9.1には、Apple DVD Player J1-2.3というバージョンが付属する。Mac OS 9.0.4までは、J1-2.2.1というバージョンが付属している。バージョン番号が少し上がっているが、特に、Cinema Displayを使ってDVDビデオを見る時の性能がいくらか高くなっているようだ。Ver.2.3についてはソフトウエア・アップデートやダウンロードによる配付はされておらず、また技術文書も公開されていない。この記事は、MDOnline読者の加藤正俊さんの協力をいただいた。 ここで、Mac OS 9.1のアップデータを利用した方は、Apple DVD PlayerはJ1-2.2.1のままではないかと思うところだろう。実は、Mac OS 9.1のCD-ROMを利用してシステムをインストールすることで、J1-2.3版がインストールされるのである。システムのインストーラにApple DVD Playerの項目がある。Mac OS 9.1のCD-ROMにはアップデートでは手に入らないものが他にもいろいろある。CD-ROMを入手した方は、特別付録もチェックしてみよう。たとえば、Palm Desktopがあるが、これはPalmを持っていなくても、単にスケジュール管理やメモの記録などに使えるPIMソフトである。 さて、Apple DVD Player 2.2.1までをApple Cinema Displayで使った場合、次のようなことが発生する。DVDのビデオについてはさまざまな問題が絡む。音楽ビデオなど一般のテレビ向け映像は、横縦比が4:3であるが、映画の映像は横長の16:9になっている。映画の映像をDVDビデオに入れるとき、上下に黒い部分を作って4:3の比率にする場合があり、この場合には、4:3にしても元の画像の縦横比は一定となる。一方、16:9の画像の縦横比を変えてしまって4:3の映像に変型してDVDビデオに入れる場合があり、そのときには変型したことを示す信号(圧縮信号)を入れておく。その信号から判断してプレイヤの側で画像処理を行い、本来の画像を表示する。いずれにしても、4:3と16:9という2種類の映像があることが話を複雑にしていると言って良いだろう。 Ver.2.2.1では、画面いっぱいに表示することができるが、Cinema Displayでも単に画面いっぱいにしてしまうようだ。Cinema Displayは1600×1024ドット(25:16)だから、4:3の画面のものを単に画面いっぱいに表示すると、横長になってしまう。一方、縦横比を4:3に保ったままに拡大する(すなわちその中の16:9の画像の縦横比は一定)と、Cinema Displayが横長なので画面の左右の領域に黒い帯ができる。せっかくのCinema Displayでも全画面表示が完全にはできないということになるわけだ。 Ver.2.3では、この点が改良され、元の画像の縦横比を保ったまま、Cinema Displayの横幅いっぱいに映像を表示するという機能が利用できる模様だ。つまり、画面横幅いっぱいを使って、16:9の映像を表示できる。もちろん、上下に黒い帯ができるのは仕方ない。ただし、すべての映画のDVDビデオでできるとは限らない模様なのだ。どうやら、圧縮信号を認識して、4:3の映像を16:9に変換し、Cinema Displayで画面いっぱいに表示ができるということのようなのだ。しかし、圧縮信号のないDVDビデオの場合には、それが16:9のものなのか4:3の映像なのかは判断がつかないため、4:3の比率を保って拡大するため、Cinema Displayでも左右に黒い帯ができてしまう。こうした圧縮信号入りの映像なのか、そうでないのかは、パッケージには記載されていないのが一般的だという。 DVDに関する一般的な情報としては、以下のページを紹介しておこう。翻訳もので膨大な情報源ではあるが、以下のサイトを紹介しておこう(しかしながら、このサイトの運営している会社が3月いっぱいで解散になるのでダウンロードしておくのが安心かも)。 ◇DVD FAQ http://www.dms.co.jp/dvd/dvdfaq_j.html | |
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