タイトルFinal Cut Pro 2がリリース、リアルタイムのビデオ編集機能に対応カテゴリービデオ編集
作成日2001/3/15 11:43:21作成者新居雅行
Appleはビデオ編集ソフトのFinal Cut Proの新バージョン「Final Cut Pro 2」をリリースした(現行バージョンは1.2.5)。新バージョンでは、Matroxのハードウエア拡張カードをなどを利用することで、リアルタイムのビデオ編集ができる。ワイプやパンなどの画像処理をリアルタイムで処理ができる。また、PowerPC G4への最適化を行っているためにG4マシンでの高いパフォーマンスが得られるとしている。G4で30%の性能向上が見込め、デュアルプロセッサマシンでは70%の機能向上が見られるとしている。さらに、DVD Studio Proと統合的に機能し、MPEG2のエンコードを高速に行うなどの機能も利用できる。価格は$999で、バージョンアップは$249となっている。300MHz以上のG3ないしはG4上で稼動し、Mac OS 9.1、QuickTime 5を必要とする。出荷は2001年3月19日からだ。(とすると、もしかして、QuickTime 5は3/19には正式にリリースされるのかもしれない?)Mac OS Xでの動作についてはアナウンスはない。

◇Apple Introduces Final Cut Pro 2 with Real-Time Editing and Breakthrough G4 Performance
 http://www.apple.com/pr/library/2001/mar/14fcp.html

また、Tech Info Libraryに以下の文書が掲載された。アドレスと要約を示しておく。なお、以下の文書は、Apple社内のみの利用で、今後変更されるかもしれないと冒頭に注記がされている(これは記述の削除忘れなのか、未確定のまま公開されたのかは不明だ)。

◇60819 - Final Cut Pro 2: Rerenders High Definition 23.976 Files Exported From After Effects
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60819
Adobe After Effectsで作成したHigh Definitionでフレームレートが23.976の映像をFinal Cut Pro 2で読み込むと、フレームレート23.98で再度レンダリングを行う。

◇60821 - Final Cut Pro 2: "Error Importing EDL" Message With Sony 9100 Format EDLs
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60821
AVID Media Composerから、Sony 9100フォーマットのEDLに出力したものを読み込もうとしても、エラーが出る。AVID Media ComposerでSony 3600フォーマットを利用して出力すればよい。

◇60820 - Final Cut Pro 2.0: Cleaner 5 System Extensions Interfere With Capture/Playback
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60820
Final Cut Pro 5.0とCleaner 5の機能拡張「RadDVCodec」「RadDVDecoder」の相性が悪い。これらがあると、ビデオキャプチャなどに支障があるので、機能拡張マネージャで使わないようにしておく必要がある。

また、Matroxは、ビデオカードのRTMacを$999で発売することをアナウンスしている。ニュースリリースによれば、近々出荷が開始されるということだ。

◇Matrox Releases Matrox RTMac
 http://www.matrox.com/videoweb/news/press/pr/pr_rtmac_released.htm
◇Matrox RTMac
 http://www.matrox.com/videoweb/products/enduser/rtmac.htm
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