タイトルBrowsing Mac OS X》手が痛い…けど、Sherlockは使えるようになったカテゴリーBrowsing Mac OS X
作成日2001/3/28 16:2:29作成者新居雅行
2001年3月27日のMDOnlineで“Browsing Mac OS X》作業環境をMac OS Xに移行しました”という記事をお届けしたが、そこではSherlockの検索ができないということを記載した。さっそく、読者の福本真一さんより、Mac OS XでのSherlockでの検索ができるようにする方法を教えていただいた。やはり、最初は全然使えないそうだが、次のようにすることで、Sherlockの検索ができるようになる。Mac OS 9.1のSherlock2を、もちろんClassic環境で一度起動する。そのとき、警告が出るが、かまわず起動する。そして、インターネット検索を1度行い、ClassicのSherlock2を終了する。そうすると、あらあら不思議、Mac OS XのSherlockも検索ができるようになるのである。原因はよくわからないけど、結果オーライということで、これで検索もできるようになった。

で、Mac OS Xを使いはじめて3日、PowerBook(FireWire/400MHz)で使っているのだが、手が痛い。特に、クリックする左手の親指の付け根が重い(私は左利きなのだ)。自分の行動を分析すると、どうやらレスポンスが悪い時に、手に力を入れて待っているのである。Mac OS 9.1を使っている時は、ある程度レスポンスが予測できたので、力を抜いて待っていることができる。だけど、Mac OS Xだと、まだまだ体が慣れていないのである。というか、はっきり言って、非常にレスポンスが悪い時がある。とりわけ、FinderやInternet Explorerは使う時間が長いだけに、心理的な影響は大きいのだ。なるべく、力を抜いて使おうと心掛けるのだが、レスポンスが悪いとつい力が入ったまま待ってしまう。試練の時というやつだろうか。
Internet Explorerはふつうに使う分にはあまりレスポンスは悪くはないと思う。ちょっとクリック等にもたつき感があったり、スクロールバーが反応しなくなるなどもあるけど、けっこう手に厳しいのは、フォームでのポップアップメニューの反応だ。これがかなり遅い。また、フォームのテキストフィールド間でのコピー&ペーストがうまくいかないときがある。また、Internet Explorerのアドレスをコピーしたりペーストしたりといったことがやっぱりうまくいかないときがある。これはどこに責任があるのかは一概に言えないけども、基本操作のコピー&ペーストが機能しないのはなかなかつらい。
Finderに関してはかなりヘビーな使い方をしている。Mac OSメール環境は、メールの一覧をFinderのウインドウで行うのであるが、たとえば、何百というファイルがあるのフォルダを表示するのはざらである。そのとき、フォルダの表示や更新処理などはかなり待たされるのである。コラムビューで表示しての移動はスピーディーではあるが、リストビューにして、フォルダを移動したり上位の階層に移動するときの速度は、Mac OS 9.1にくらべてあまりに時間がかかる。クリックしたのが伝わらなかったのかと思い、またまた、ダブルクリックして関係ないアイコンをダブルクリックしたことになったり、やっぱり思わず力を込めてクリックしてしまっていたりするのだ。
アプリケーションの起動や切り替えなどは、Mac OSとはそれほど変わらないという気もするが、時々すごーく時間がかかるときもあるようだ。ばらつきは大きい。もっとも、起動中でもレスポンスは若干悪くなるだけで、他の作業ができるというのはマルチタスクの恩恵なのかもしれない。

なんか悪口ばっかりになりそうなので、いいところも言っておこう。Classic環境のアプリケーションが意外にレスポンスがいいのである。その分、ネイティブ側が割を食っているのだったら痛し痒しであるが、Classic上でけっこうアプリケーションが使えるのである。これは思ってもいなかったことだ。なるべくClassicは使わないようにと思ったけど、Classicの方は全然区にならない。Entourage、ファイルメーカーPro、AIMあたりをつかっているけど、とりあえずは問題は出ていない。もちろん、Classicの起動に時間がかかることもあるけども、GoLive 5.0を使ってみたけど、Mac OS 9.1のときのレスポンスとあまり変わらない気がする。
ただ、なぜか、Classic環境のとき、時折、キーボードの認識がおかしくなる。本来はJISキーボードなのだが、たまに英語キーボードの配列になってしまうことがあるのだ。おおむね大丈夫だが、カッコとか「」あたりがずれるのが鬱陶しい。
もう1ついい話は、SoundSticksが使えることだ! 使えなかったらどうしようと思ったけど、USBデジタルオーディオがだめだとPower Mac G4でも問題になるから、さすがに対応してきたのだろう。だけど、最初ダメかと思ったのである。システム環境設定で警告音をいろいろいじっているとき、スピーカーをつないでみた。それなのに、システム警告音は内蔵のスピーカーから出てくるのである。ダメかと思ってiTunesを使ってみたら、何とSoundSticksから音が出てくるじゃないの! つまり、警告音は内蔵スピーカーから出て、アプリケーションからのサウンドはSoundSticksから出てくるのである。これは、けっこういい仕様だと言えるだろう。…ということを再確認しようとしたら、システムを起動する時に最初からSoundSticksをつないでいると、警告音もSoundSticks側から出るようだ。いったん、USBプラグを抜いて、再度差し込んでも、警告音はSoundSticks側から全然でないという意味では、バグなのかもしれない。
もっとも、SoundSticksの抜き差しってけっこう大変で、システム環境設定の「サウンド」を出した状態で、USBプラグを抜くと、システム環境設定が落ちる。また、出かけるときにふたを閉めてスリープしようとしたときに、おっとプラグを抜くのを忘れたとか言いながらプラグを抜き、移動先で広げたらなんとKernel Panicになっていて、USBAudioなんたらかんたら…とエラーメッセージが出ている。また、iTunesでSoundSticksを使っているとする。USBプラグを抜くと、Mac OS 9.1だったら内蔵スピーカーに切り替わったけど、Mac OS Xはうんともすんとも言わなくなる。プラグを差し込めば、Sound Sticksから出てくるようにはなる。もっと優しく使えということだろうか。
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