続いて、ファイル名の最後に付けられる「拡張子」の問題点についてです。Mac OS Xでも、保存ファイルにはファイルタイプとクリエータを付加することができます。そういう意味では、Mac OS 9環境からの大きな変更はありません。しかし、Mac OS Xに付属している「Grab」などのCocoaアプリケーションは、ファイルタイプやクリエータを持たないTIFFファイルを保存してしまいます。またマウントされたデジカメのスマートメディアやコンパクトフラッシュのJPEGファイルなども、ファイルタイプを持たないファイルとして認識されているようです。Mac OS 9では、File Exchangeがファイル名の拡張子を判別し、自動でファイルタイプを割り振ってくれていました。ところが、Mac OS Xではその仕組みがまだ存在しないわけです。これはバグなのか?未実装なのか?仕様なのか?当方では判断できませんが、おかげでCocoaアプリが保存したファイルをCarbonアプリでオープンする場合などに大きな不都合が生じています。