Objective Developmentは、Mac OS XからWindowsファイルサーバに接続を可能にするShartiy 2.4をリリースした。Mac OS Xが、Windowsファイルサーバのクライアントになることができる。Ver.2.4では対応プラットフォームとして、Mac OS Xが加わった。制限付きの利用ではフリーで使えるが、ライセンス形態は利用状況によって細かく設定されているので、詳細はサイトを見ていただきたい。2クライアントのHome Licenceで59ドルなどとなっている。個人的な利用や学生、教育機関ではフリーとなっているが、これらの条件もサイトを見ていただきたい。なお、Sharityは各種のUNIX向けにも配付されている。また、ソースコードも公開されている。Mac OS X向けのものはコンパイル済みで、dmgファイルにまとめたものが手に入るので、すぐに使う事が可能だ。インストールは手作業でフォルダとアプリケーションのコピーなどを行う。動作としてはファイルシステムの拡張を行うようなモジュールをシステムに組み込むことと、ログインなどの管理を行うアプリケーションを利用するといった形態になっている。そして、デフォルトでは/Network/CIFSといパスからWindowsファイルサーバを参照できるという形式になっている。つまり、マウントしてしまえば、Finder上でのファイル管理やアプリケーションで開いたり保存することができるようになる。ただし、日本語のファイル名についてはうまく扱えない模様だ。Windowsクライアントから問題なく使えているSambaのサーバにアクセスしたが、日本語のファイル名が文字化けしている。また、Mac OS Xから日本語を含むファイル名のファイルをコピーしたが、Windowsクライアントからはもちろん、Mac OS Xの側からも元のファイル名では参照できなかった。なお、サーバの設定をいろいろと変更してみた結果ではないので、その点はお含み置きいただきたい。 Windowsとのファイル共有を行うためのソフトウエアとしてはSambaがあるが、SambaにはWindowsサーバのクライアントとしての機能はあるもののマウントすることはできないため、あまり利用されていない。その意味では、SambaとSharityで、サーバとクライアントで棲み分けされることが予想される。 |