タイトルシェルスクリプトやPerlのスクリプトをそのままFinderで使えるアプリケーションにカテゴリー開発情報
作成日2001/4/17 16:18:48作成者新居雅行
Wilfredo Sanchez氏は、シェルスクリプトやPerlのプログラムなど、コマンドラインで起動するようなスクリプトから、Mac OS XのFinder上で利用できるアプリケーションを作成するツール「DropScript 0.3」公開した。1つの使い方としては、次のような感じになる。
まず、たとえばTextEditなどを使って、シェルスクリプトやPerlのプログラムを作成しておく。シェルスクリプトは、1行目に「#!/bin/sh」が必要だ。スクリプトのファイルは、たとえばtest.shのようなファイル名で保存しておく。.shが一般に使われるが拡張子はなんでもかまわない。そして、そのスクリプトのファイルをDropScriptにドラッグ&ドロップする。すると、スクリプトと同じフォルダ位置に、たとえばDroptestのように元ファイル名の前にDropをつけた名前のアプリケーションができる。そのアプリケーションに、テキストファイルなどをドラッグ&ドロップすると、もとのファイル(ここではtest.sh)のスクリプトを実行する。元ファイルは特に実行権限などはつけなくもかまわない。スクリプト内の$0、$1などの位置パラメータは、作成したアプリケーションにドラッグ&ドロップしたファイルへのフルパス名が代入されている。たとえば、ドラッグ&ドロップしてきたファイルを、特定のディレクトリにあるファイルにアーカイブするといったアプリケーションは、シェルスクリプトを利用することで比較的簡単に作成できる。DropScriptはアプリケーションだけでなく、Project Builderのプロジェクトを含むソースコードも含まれている。アプリケーションはCocoaベースだ。
なお、作成したアプリケーションへファイルをドラッグ&ドロップしないで、単にアプリケーションをダブルクリックした場合には、スクリプトは実行されない。その代わり、メニューからファイルを開くと、そのファイルへのパスを引数に取ってスクリプトが実行される。単に引数のないスクリプトを実行するという場合には、ソースコードを少し修正することで対処できそうだ。オリジナルと違う形式のスクリプト実行アプリケーションを作成する場合には、ソースをコピーし、プログラムを修正する。ソースに含まれるScriptというファイルに、実際に実行するスクリプトを記述すれば良いだろう。もちろん、アプリケーション名やアイコンなども自由に差し換えることができる。そしてビルドをすると、スクリプトを単に実行できるアプリケーションができる。(実際に動くものをは筆者の手元ではあるのだが、中途半端なできでテストも不十分だと思うので、ここでは紹介を控えさせていただく。知りたい方は、筆者まで連絡していただければお伝えしよう。)また、ドラッグ&ドロップで稼動させるアプリケーションを作る場合でも、アイコンやアプリケーション名を独自のものにしたいのなら、やはりソースから作業をするのがやりやすいだろう。
関連リンクDropScript 0.3