タイトルBrowsing Mac OS X》AppleScriptはどうなんでしょうか?(続き)カテゴリーAppleScript, Browsing Mac OS X
作成日2001/4/18 15:57:32作成者新居雅行
それでも悪い話ばかりでもない。Mac OS Xに対応したOSAX(スクリプト機能拡張)を、飯森秀昭さんが精力的にリリースしている。特に注目されるのは、UNIXコマンドを実行できる「system OSAX Ver1.0.2」だろう。これを使えば、文字列として与えたUNIXコマンドを実行し、標準出力で得られた結果をスクリプト側に戻すことができる。つまり、AppleScriptのプログラムの中からUNIXコマンドを自由に発行できてしまうわけで、いきなりMac OS Xの大きなメリットをAppleScriptプログラマは手中にできるのだ。他にも、grepを行う「mgrep OSAX Ver1.7.1」、文字コード変換を行う「TEC OSAX Ver1.3.1」などもMac OS X対応している。

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Mac OS XでもAppleScriptは残ったものの、シェルスクリプト、あるいはPerlのように、Mac OSでは使えなかったものや、あるいはアプリケーションとして存在していたものが、今やシステム標準機能となっている。そのため、AppleScriptしかないという状況ではないため、AppleScriptのスタンスいくらか違ってくるだろう。また、CocoaアプリケーションのようにAppleEvent以外でのソフトウエア間のやりとりができるような仕組みもある。それでも、AppleScriptによるアプリケーションのコントロールという機能をベースに、業務処理やルーチンワークを効率化するソリューションにつなげるという手法はMac OS Xの中でも存在し続けると思う。
ただ、Mac OS 10.0.1の段階では問題もあるし、新しいOSでのノウハウも少ない。だけども、「AppleScriptリファレンス」(ソフトバンクパブリッシング)のMac OS X対応版が出るころには、AppleScript実用的に使えるようになっているのじゃないかと思ったりもする。
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