タイトルCarbonLib SDK 1.3.1がGM版として公開、キー入力の問題は解消へカテゴリーCarbon/CF
作成日2001/5/1 12:17:45作成者新居雅行
CarbonLib対応のアプリケーションなどを開発するための素材を提供する「CarbonLib SDK」はVer.1.3がADC会員にだけに公開される形で開発が進められていたが、Ver.1.3.1として公開された。シートウインドウのサポートや、ファイルのデータフォークを利用したリソース保存などの機能に対応し、イベント処理などでMac OS Xの機能との互換性を高めている。変更点については、DocumentationフォルダにあるCarbonLib 1.3.1 TN.pdfを参照すると良いだろう。このSDKに付属するCarbonLib(Implementation Librariesフォルダにある)を、日本語版のMac OS 9.1にインストールし、AppleWorks 6を利用してみた。以前のバージョンだと、control+Kなどのキーがことえりに伝わらずに、カナ変換などができなかったが、Ver.1.3.1はきちんとカナ変換ができることが確認できた。Jeditのように、Mac OS向けにCarbonLibを使わないバージョンを用意するなどCarbonLibを避ける傾向はあったが、Ver.1.3.1では利用環境での進歩があることから、CarbonLibに対する見方も変化が出てくるかも知れない。
なお、CarbonLib SDK 1.3.1は、Mac OS 8.6〜9.1向けのCarbon対応アプリケーションを作成するための素材が含まれたものではあるが、サンプルコードやドキュメントについてはMac OS X向けの開発を行っている場合にも利用可能なものだ。サンプルコードには、Project Builderのプロジェクトが入っている場合もある。Mac OS X向けに開発している人も、SDKは入手しておくのが良いだろう。
関連リンクCarbonLib SDK 1.3.1