タイトル“Mac OS X (Server) 10.0”で稼働するWebObjects 4.5.1がリリースカテゴリーWebObjects
作成日2001/5/7 15:31:51作成者新居雅行
WebObjects 4.5.1が米国ではリリースされた模様だ。すべての国のユーザは、対応するAppleStoreで、WebObjects 4.5.1(パート番号はM8260Z/A)を購入できるとしている。Ver.4.5のユーザは、米国とカナダでは$19.95でVer.4.5.1を入手できる。日本のユーザに対してはアップグレードに関する通知はまだなされていない。また、日本のAppleStoreも執筆時点では、Ver.4.5が販売されている。
WebObjectsは、Webベースのアプリケーションを作成するためのアプリケーションサーバが主要な機能だ。実行環境だけでなく開発環境も含まれており、統合的なソリューションとなっている。各種のデータベースに接続でき、データベースにデータを保存しておくようなWebアプリケーションの作成に利用できる。Ver.4.5までがリリースされているが、Mac OS X Server 1.2、Windows NT/2000での開発と稼働、Solaris 2.7/2.8、HP-UXでの稼働が行える。2000年の5月には価格を一気に100分の1近い値段に値下げして、現在は$699(日本は、\72,800)で販売されている。スクリプトベースのアプリケーションだけでなく、Objective-CやJavaでのアプリケーション作成ができるが、完全にJavaに移行したWebObjects 5が近々リリースされる予定だ。一方、Objective-Cで構築した従来のアプリケーションを、Mac OS X 10.0以降のMac OSでも利用できるようにしたのがWebObjetcts 4.5.1だ。内容的にはWebObjects 4.5と変化はないものの、開発や稼働環境として、「Mac OS X (Server) 10.0」をサポートすることになったものだ。WebObjects 5にも期待も集まっているが、機能的には同じことを実現しているものの、中身は大きく変わっている可能性もある。その一方で、Linuxでの稼働ができるなどのメリットもあるのだが、すぐに業務アプリケーションに使うということには必ずつながらないだろう。それに、WebObjects 5は、まだリリースに至っていない。従って、現在稼働中あるいは構築中のシステムを、Mac OS X (Server) 10.0で稼働させたいという場合には、Ver.4.5.1を利用する方がより確実と結論づける場合も出てくるだろう。
なお、以下のTIL文書に「Mac OS X (Server) 10.0」という記述がやや謎なのだが、Mac OS X Server 1.2の後継サーバOSとして、Mac OS X 10.0をベースにした(同系列の)Mac OS X Server 2.0が出てくるともっぱらの評判であった。実は、Mac OS X Server 10.0というのが正しい製品名なのかもしれないが、これは正式なリリースの告知が出るまでは正しくは分からないだろう。

◇WebObjects: Determining the Installed WebObjects Version
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n70074
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