FileMaker Pro 5.5が米国で出荷された。Ver.5の出荷から、約1年半が経過している。今回のバージョンアップの大きなポイントは、稼働プラットフォームの拡大だ。まずは、Mac OS Xのネイティブアプリケーションとして稼働するようになった。Carbon環境で稼働している。PDFファイルをコンテナフィールドに入れるということもできるようになった。そして、Windows 2000のロゴ認定を受けるとともに、Citrix MetaFrame 1.8やWindows 2000 Terminal Servicesに対応している。Ver.5.5も、Ver.5.0と同様、FileMaker Proに加えて、Server版、Unlimited版、Developer版という構成になるが、Server版はLinuxでも稼働する予定となっている。また、Mac OS X版のServer版はCocoaをフレームワークとして使っているとしている。ServerとUnlimitedは今年の夏、Developerは今年の秋にリリース予定だ。そのほかの新しい機能としては、SQL Serverなどに接続したり、SQLコマンドを発行するなど、基幹システムとの連動ができるようになったことなどがある。また、レコードレベルのセキュリティ機能が利用できるようになった。なお、Mac OS X上では、ODBCのインポートやメール送信、FileMaker Mobileの利用ができないなどの制約がある。英語版のデモ版をダウンロードして試すことができるが、残念ながら日本語版で作ったデータベースは開くことができないようだ。 |