タイトル | 倉橋浩一、じつはWebObjectsで飯食ってます》WWDCの1週間の過ごし方 | カテゴリー | イベント, 倉橋浩一、じつはWebObjectsで飯食っています |
作成日 | 2001/5/17 16:42:37 | 作成者 | 新居雅行 |
例によって余談から。 出張に出ると、出発までスケジュールをこなすためにムリをしたり、食事が変わったり、ホテルの空気が乾燥していたりするせいで、風邪を引きやすくなります。風邪気味かなと思ったら、水分を多めに取って、アスピリンを飲み、布団をかぶって汗をかく、のが一番ですが、背中の肩胛骨の間にあるツボを暖めるとかなり症状が軽くなります。風門というツボなんですが、ここに下着の上からカイロを貼っていると、熱があって寒気がするような場合でも、体全体が暖まります。寝る前はもちろん、熱っぽくてそれでも仕事にいかなければならないような場合でも、よく効きます。 いえ、松尾編集長がだいぶ苦労されているようなので、ちょっと風邪対策など。どうぞお大事に。 サンディエゴは今朝(5月16日 7am)も寒いです。クルマの温度計によれば10度とのことでした。私がいま居るのは、Homestead villageという宿で、日本のウイークリーマンションみたいなところです。1泊100ドルぐらいで、キッチンがついています。ちょっと疲れているので、昨日近所のスーパーで買ってきたステーキと洗面器一杯分のサラダで朝から気合いを入れてます。 さて、WWDCの開催されるサンノゼ(こっちの人はサンホセやサンホゼなどと発音しているようです)での生活について。まぁたかだか1週間で生活というのは大げさかもしれませんけども。 まず生活の拠点となるホテルですが、今更遅いですが、会場に近くて便利なのは、ヒルトン、クラウン、フェアモントあたりでしょうか。特にヒルトンは会場と棟続きなので、ちょっとトイレに、ってんで部屋に戻ることも可能です。それなりのお値段なのですが、内装調度などはビジネスホテルというところです(もちろんニッポンのビジネスホテルなんかとは比べものにならないぐらい広いですが)。フェアモントは会場から300mほど離れていますが、ある程度の格式があって、しかも、アメリカ的で堅苦しいところがないので、ニッポンでの日頃の疲れをとるにはいいかもしれません。目の前がちょっとした公園になっていて、リスが走ってたりします。 これらのホテル以外はちょっと遠くにあります。ライトレールという市電やタクシーに乗り合わせたりして通うことになります。ライトレールは、昼間はわりと健全でのどかな雰囲気なのですが、日が落ちるとちょっと怖いです^^;。もちろん、WWDCそのものは明るいうちに終わりますけども、日本人デベロッパ同士で情報交換するというWWDCのもう一つの重要な活動をこなしていると、店の外に出ると真っ暗になってたりします。サマータイムのせいで、8時ごろはまだ十分明るかったりするんですが。こういう場合には、前記ホテルや会場の前でタクシーを捕まえます。英語で説明するのが苦手でも、ホテルにチェックインしたときにもらうホテルカードを見せれば、なんの問題もありません。ちなみに、あまり英語の上手でない運転手さんも多いですから、まぁお互い様ですね(そういう問題ではないか)。 チップについてもご質問をいただきました。これも旅行ガイドごとにばらばらだったりしますし、こちらで生活している人に聞いても、これでOK!!という決め手に欠けます。 ので、以下、少なくとも少なすぎることはない、という線を....。
月〜金の朝・昼食は、WWDC会場内でアップルが用意してくれます。これらは無料、というか参加費に含まれています。朝は、会場のロビーにパン、コーヒー、ジュース、牛乳などが用意されていますので、勝手にとって、立ったまま、あるいは牛のように床に座り込んで、モゴモゴ食べます。会場内はほぼ全域でAirMac接続が用意されているので、食事をしながらメールチェックをする人が多いです。昼食はビュッフェ形式で、会場内のひろーい部屋でわさわさ食べます。美味しいと感じるか否かは、まぁ普段の食生活次第ですが、「アメリカ料理って手を加えない方がうまいよね」という格言をご紹介するにとどめておきます。まぁ、少なくとも、量はばっちりあります。それ以外の食事は会場の外のレストランやホテルで取ることになりますが、周辺に中華料理やイタリア料理の店、それにマクドナルドやサブウエイなどいろいろ揃っています。他の日本人、たとえば革のチョッキにチョンマゲ頭+不良サングラスという大変目立つ姿のSさんをみかけたら声をかけてみてください。アメリカ料理の恐怖の世界にあなたを案内してくれると思います。日本食が食べたければ、ライトレールで10分ほどのJapan Townにある「ゴンベイ」という定食屋がお勧めです。日本語も通じますし、出てくる食事も日本と遜色ありません(私のお薦めは親子丼)。日本と違うのは、出てくる量がアメリカ的なことです。だいたいニッポンの二倍くらいの量があると思っていれば、それほどショックを受けなくて済むと思います。どこのレストランも量はものすごいのですが、ゴンベイでうっかりメインの定食の他に豆腐(ゴンベイのとなりは豆腐屋さん、これがまた美味しい)サラダを頼んだりすると、背骨が痛むくらいお腹いっぱいになります。恐ろしいもので、アメリカについたころはとても食べきれないのですが、3日ほどで胃袋が広がって、食べきれるようになってしまいます。現地では、朝から夕方までびっしりと濃い技術会議に出ているわけですから、かなり消耗しますから食事をしっかりとっておかないと、負けてしまいます。 さて、会議そのものについてですが、基本的にはアップルの担当者の話を拝聴する、という形式です。もちろん全部英語ですが、日本語の同時通訳が用意されていますのでご安心を。テーマ毎に部屋にわかれて、同時にいくつかの講義が行われており、どっちを聞くか悩むこともありますが、同時通訳を聞くために配られるレシーバーを隣の部屋のチャンネルにあわせて、居ながらにして複数の部屋の講義をつまみぐいするという手も可能です。 つまみぐいといえば、3時ごろの休憩では、パンの山があったところに今度はスナック類やコカコーラが、山のように用意されます。日本で普段おやつを食べる習慣のない人でも何故かつい手が伸びてしまいます。 会議の内容そのものは非公開です。そのため、講義が終わったら、同じコマを聞いていた日本人をとっつかまえて、そのコマでの話について確認したりしておくとよいです。同時通訳で聞いていた人と、英語で直接聞いていた人とで、微妙に情報が異なっていたりして、頭を抱えたりすることもしばしですが。また業界ごと、たとえば日本のWebObjectsデベロッパが一同に集結する非公式のパーティー(ピザ屋でビールを飲みながら、ですが)などがあちこちで開催されていますので、最後の講義が終わったら、すばやく同業者をみつけましょう。実は、この手の情報交換会は、会議そのものと同じくらい大事ですから、機会を逃がしてはいけません。 帰国はくれぐれも寝坊しないように。木曜日あたりから、疲れがたまってくるのか、会議に遅れてくる人が増えます。そのままだんだん起きる時間が遅くなってしまう人も多く、帰国日の朝、ホテルのロビーを走っている方をお見かけします。 アメリカのお土産ですが、普段、ニッポンにもあるようなものが多いので、悩みます。空港で買うと、そういうありきたりのものになってしまいます。私のお薦めは、日用雑貨です。会場の近くにあるスーパーなどを覗いてみては如何でしょうか。サンノゼにあったかどうか記憶にないのですが、「Bed Bath & Beyond」という寝具・浴室用品のお店には、オクサマへのおみやげに良さそうなものがゴロゴロしています。なお、入浴剤のたぐいは、やめた方が無難です。日本の入浴剤の10倍ぐらい強烈なニオイがします。 私は自分へのお土産として、日本では手に入らないデブサイズの服を買って帰ります。たとえば、ポロのパンツなど日本では34インチまでしかありませんが、こっちだと普通に40インチのものが並んでいます。値段も半分くらいで買えますし。日本だとようやくサイズを見つけても、好みのデザインを「選ぶ」などという贅沢ができないのですが、こちらだとよりどりみどりだったりします。 今年は日本から何人くらいいらっしゃるのでしょうか。お会いするのを楽しみにしています(って少し先輩づら?)。 [倉橋浩一/テクニカル・ピット] | |
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