タイトルWWDC》基調講演でWebObject 5、Mac OS X Server 10.0は今日から出荷開始されたことが表明カテゴリーMac OS X, イベント
作成日2001/5/22 4:33:56作成者新居雅行
そして、Mac OS Xの階層構成や、出荷ができたことを示し、Mac OS X上でこれからできるようになることを紹介した。まず、WebObjects 5を紹介した。Pure Javaに対応し、サーバで動作するものである。WebObject 5は今日から出荷される。
そして、Mac OS X Server 10.0を紹介した。AppleShare IPの使いやすさとMac OS Xのパワーを合わせたものだ。グラフィックスユーザインタフェースでの管理がリモートでも可能となっている。AFP、NFS、Samba、FTPがファイル共有の機能として使える。インターネットサービスとしては、Apache、QTSS、メールサービスをサポートする。ネットワークサービスとしては、IPフィルタリング、DNS、SLP、DHCPのサービスが使える。デスクトップ管理として、NetBoot2、Macintosh Manager 2、NetInfoやLDAPが用意されている。NetBootやMacintosh Managerは教育環境などで使われているが、今までは効果的に告知できなかった。これらは、セキュリティのために機能制約を行えるようになっている。デモとして、QTSSを使ってSkip Protectionを行うといったものだった。この機能がある場合とない場合を比較した。Mac OS X Serverも、今日から出荷を開始した。
Mac OS Xのパッケージにはアプリケーションは含まれていない。そうしたアプリケーションをデベロッパーに出してほしいと訴えた。そして、Adobe SystemsのVice PresidentであるGreg Gilley氏が登場した。Mac OS Xで稼働するPremier 6.0を実際にデモをした。仮想記憶やネットワークをオフにしないでも、フルモーションビデオが表示できることを示した。
Ken Berenskin氏が再度登場し、Appleのスタッフが喜ぶものは、テクノロジーをふんだんに使ったものだと説明し、Drive 10というディスクユーティリティを紹介した。ユーザインタフェースがユニークなものだ。そして、Cocoaアプリケーションとして、Stone TechnologyのCreateを紹介した。グラフィックスソフトであり、ピクチャやテキストの入力を行い、文字を円形に配置するなどのデモを行った。そして、OpenGLを利用したゲームを紹介した。Tony Pack Pro Skaterというスケートボードのゲームを見せた。

Avadis Tevanian氏に戻り、顧客についての話が続けられた。ここでも、Mac OS Xに関するMacworld誌の調査結果を紹介した。Mac OS Xは今後15年、20年使える将来につながるOSが今出荷されたのである。アプリケーションも出荷され始め、顧客はネイティブなアプリケーションを求めている。デベロッパーにはネイティブアプリケーションを作ってもらいたいし、そのためのセッションがWWDCに用意されている。そして、すばらしいアプリケーションを書いてもらいたいとした。

そして基調講演は終了した。なお、スティーブ・ジョブズ氏は最後には登場はしておらず、Q&A的なセッションも行われなかった。
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