タイトルWebObjects 5が出荷、開発や稼働をMac OS X/Serverで可能にカテゴリーWebObjects
作成日2001/5/22 8:50:37作成者新居雅行
WebObjects 5が出荷された。価格は$699である。執筆時点では日本での販売価格や時期についてはアナウンスはない。WebObjectsは、Webサーバを利用して稼働させるアプリケーションを作成するために使われる。さまざまなデータベースエンジンに接続できるの特徴だ。データベースの利用を必要とするようなeコマースサイトや、業務アプリケーションなどに利用されている。WebObjects 4.5までは、Objective-CおよびJavaによる開発が可能であったが、WebObjects 5ではJavaだけとなった。また、開発したアプリケーションは純粋なJavaで構成されており、Java2が稼働するプラットフォームであれば原則としては稼働するようになった。また、4.5まではMac OS X Server 1.2などが開発・稼働環境であったが、WebObjectsでMac OS X 10.0で開発や稼働が行えるようになっている。なお、Objective-Cで作られたアプリケーションの稼働や継続した開発をMac OS X 10.0で行うために、WebObjects 4.5.1というバージョンも最近リリースされている。
WebObjects 5では、Mac OS XのDeveloper Toolsに付属するProject Builderをベースに、Webページの設計ではWebObject Builder、データベースのモデル作成にはEOModelerといったところが主要なツールとなっている。なお、開発を行うには、Mac OS X 10.0ないしはWindows 2000 Professionalを利用できる。稼働環境については、Mac OS X Server 10.0、Windows 2000 Professional、Solaris 8をサポートするとしている。データベース接続にはJDBC 2.0をベースに行う。また、Oracle 8iをサポートするデータソースとして紹介されている。WebObjects 5の期間限定版が、WWDC 2001の来場者には配布されている。すでに、いくつか試してみた人もいるようだ。仕様の上では、WebObjects 4.5とは等価ということになっているが、生成するページのエンコードを指定する部分の記述方法が変わっているなどの変化がある模様である。日本語のアプリケーションでは必ず使うメソッドだけに、日本語のアプリケーションをWebObjects 5に移行させたときには、多少ともソースの修正を必要とすることになりそうだ。日本での発売はもちろん、こうした情報も早く公開してほしいところだ。

◇Apple Ships Java-Based WebObjects 5
 http://www.apple.com/pr/library/2001/may/21webobjects.html
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