タイトルCocoaのプログラミングを解説する「Learning Cocoa」を出版カテゴリー雑誌、書籍, Cocoa
作成日2001/5/24 0:15:42作成者新居雅行
O’Reillyより、Cocoaのプログラミングを解説した「Learning Cocoa」が出版された。著者はApple Computer, Inc.で、US価格は$34.95だ。370ページほどの書籍である。Project BuilderやInterface Builderを使ったプログラミングの方法が解説されており、Objective-Cを言語として採用されている。最初にオブジェクト指向プログラミングや、Objective-Cについての解説も行われているので、それらの知識がない場合でも最低限の学習はできるだろう。そして、書籍の内容はシングルウィンドウのアプリケーションと、マルチウィンドウのアプリケーションの作成に分かれている。シングルウィンドウのアプリケーション例としては、単にウインドウを出すだけのものや、通貨のレートに応じた変換を行うといったサンプルがある。ツールの使い方やターゲットおよびアクション、あるいはイベント処理といったCocoaフレームワークの重要な概念を学習する。マルチウインドウのドキュメントの方では、Travel Adviserというアプリケーションを作るが、コントロールがいくつもある比較的複雑なウインドウをInterface Builderで設計する。NSDocumentなどのクラスについて学習することになり、こちらは比較的まとまったアプリケーションを作るといった事例に近い。アプリケーションを生成するための設定や、グラフィックス描画についても説明されている。表紙は犬が1匹だ(これも申し訳ないが種類は分からない)。
この書籍もLearning Carbonと同様にリファレンス的な内容ではないが、ポイントを押さえてあり、一歩一歩学習できるようになっている。初歩から説明をしているので、これからCocoaをやりたいという人でも読みこなせる内容であるし、ある程度知っている人でも知識を整理するのにはうってつけの書籍であると言えるだろう。(なお、この記事は、魚井先生所有の書籍をお借りして作成した。この場を借りてお礼を申し上げます。)
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