タイトルMac OS XのCore Audioのサンプルが公開、Audio開発の資料もすでにリリースカテゴリーアップルからの開発資料, Mac OS X
作成日2001/7/2 14:52:54作成者新居雅行
サンプルコードとして公開された「CASoundLab2」は、Mac OS Xのサウンド機能を使ったプログラムのサンプルだ。Project Builderのプロジェクトが含まれており、Objective-CをベースにしたCocoa対応のプログラムとなっている。アプリケーションを起動すると4つのチャンネルがグラフィカルに表示され、それぞれ、正弦波、のこぎり波、矩形波を生成する。周波数や位相、振幅を調整するといった具合のもので、ユーザインタフェースはInterface Builderで構築されている。サウンドの処理は、Mac OS Xのオーディオ機能を利用するためのCore Audioを使っている。オーディオ関連機能については、Mac OS XではQuickTimeやCarbonを除くと一新されているもので、これまでは情報がほとんど出てこなかったものだ。その意味では、Mac OS Xでのサウンド関連アプリケーションを目指している人にとっては貴重な情報となるだろう。
Audio関連の開発情報であるが、Developer Toolsのリリースノートには何も書かれていないのでがっかりしていたかもしれないが、Appleのサイトに公開が始まっている。WWDC 2001でセッションがあったのだが、それを機会に公開を始めたと言えるようだ。以下の、Audio Developerのサイトで情報がかなり公開されている。Core Audioについてのまとまった説明があると同時に、PDFで「Audio and MIDI on Mac OS X」という文書が公開されている。このPDFは正式リリースではないものの、APIの解説までも含めた説明がある。いずれにしても、オーディオやMIDI関連のアプリケーションを開発する資料はおおむね揃ったと言っていい状況ではないだろうか。

◇Audio Developer
 http://developer.apple.com/audio/
関連リンクCASoundLab2