タイトルAppleのネットワークサービスにトラブル?mac.com宛のメールが届かない?カテゴリーインターネット全般, サービス
作成日2001/7/11 11:53:19作成者新居雅行
mac.comのメール配信になんらかのトラブルがあった模様だ。すべてのmac.comのアカウントに影響があるわけではないようだが、ユーザによってはメール送信や受信ができないという状況になった。日本時間の2001年7月10日の午後あたりにはなんらかの機能障害が発生していた模様である。また、日本時間で2001年7月11日の未明あたりでは、Appleのサポートサイトにはメールサービスはメンテナンス中であることが表示されていた。11日の午前中にメンテナンスが終わったことが記載されている。また、11日の未明に、iToolsやiCardへのアクセスを行うと、「申し訳ありません。現在はiToolsは御利用できません」とのメッセージも見られたが、11日の午前中にはiToolsなどの利用は復旧している模様だ。
「mac.comはよく落ちている」と御指摘されるかもしれないが、今回は時間的に長く、影響が大きいように感じる。実際、筆者のアドレスも10日にメール配信が滞っているようだ。メーリングリスト等で利用しているが、リストからのメールが断続的になっている。現在、11日の正午であるが、10日の午後そして11日未明以降、メーリングリストからの配信が受け付けられていない(10日夜から11日未明のリストからのメールは来ている)。メールについては転送時にエラーがあると、何時間か経過して再送信を行うのが一般的であるため、サーバが正常に戻ってもすぐにはメールの配信が再開されるわけではないのであるが、この調子だと配信されないメールが出てくるのではないかと心配になってしまう。メーリングリストの内容はWebで参照できる場合も多いが、私信が届いていないという結果になることはなんとしても避けてもらいたいところだ。
フリーメールサービスは変な言い方かもしれないが、あまり真面目に使われていないこともあるように思う。一時的に使うとか、名前を隠して使うとかいうときの利用もそこそこ多いだろう。そのこともあってか、フリーメールのアドレスをメインのアドレスとして使っている人はそれほど多くもないという印象がある。もちろん、気にしないでフリーのアドレスをメインに使っている人も決して少なくはない。だが、mac.comについては、Macユーザの間では認知されたメールアドレスであり、一般的なフリーメールとは違ったある種のステータスもある。その意味では、たとえフリーであっても運用責任は重大になってしまっているだろう。Mac OS Xでは送信サーバとしても使う設定が自動的になされるなど、トラフィックは明白に増大しているだろうが、安定したメール利用ができるような体制を望みたいところだ。
iToolsはmac.comは接続プロバイダではないため、すべてのユーザはAppleのホームページにはアクセスができる。今回は簡単な状況説明はあったが、何ができなくなっているのかなど状況を的確に伝えることは可能なはずだ。また、確実に配信できるようになった段階で、ユーザにメールで知らせることも可能だろう(言語の問題もあるのだけど…)。今回のような状況は、たまたま筆者がメーリングリストにmac.comのアドレスで参加していて気付いたということもあり、また、いくつかのメーリングリストやAppleのDiscussion Boardで状況が報告されたこともあって明確になった。もしかすると、そうした動きがなければあるいは察知していない場合、メールサーバのトラブルがあったことすら分からなかったかもしれない。こうした状況が発生するのは、やはり機械が相手だけに仕方ないことは多くのユーザは理解しているだろう。むしろ、対応面での課題がまた残っていると言えそうだ。
関連リンクApple Care: Service & Support