Stephane Sudre氏は、Mac OS Xでのアシスタントアプリケーションを作るためのフレームワークである「Assistant Kit 0.8」をフリーウエアとしてリリースしている。作成するのは、Objective-CベースのCocoaアプリケーションとして稼動するアシスタントである。ダウンロードしてProject Builderの関連フォルダにインストールを行うと、新規プロジェクトを作成する時に、アシスタント向けのプロジェクトのテンプレートを選択できるようになる。また、新規ファイルのテンプレートとして、最終的な処理を行うクラスを生成することができるようになる。まだ、ドキュメンテーションが不完全であるが、アシスタントアプリケーションを手軽に作ろうと考えているのなら、ダウンロードしてチェックする価値はあるだろう。サンプルプログラムとして、SimpleAssistantというプロジェクトがソース付きで含まれている。これと、テンプレートで作られたプロジェクトを並行して調べれば、独自の設定項目を付け加える方法などはおおむね理解できると思われる。アシスタントのページごとにnibファイルを用意し、そこではNSCustomViewでアシスタントのページを設計する。その各ページをコントロールするクラスとしてAKPaneControllerのサブクラスを定義する。また、全体的なコントールを行うために、PaneList.plistというファイルの記述を変更すると言ったところがポイントになる模様だ。なお、ダウンロードしたファイルをStuffIt Expanderで解凍すると、ファイル名が短くなって途切れてしまうフォルダも出てくるため、解凍はtarコマンドを使うなどするのが良さそうだ。 |