2001年7月18日にMDOnlineで配信した『Mac OS XでWindowsネットワークに接続するDAVEがフリー版として公開』という記事ではいくつか確認できない状態で記事にしたが、その後にいくつか確認ができた。DAVEをインストールすると、スタートアップ時に起動するコンポーネントや、ApplicationにあるDAVE Explorerに加えて、システム環境設定に、DAVE NetworkとDAVE Sharingという設定が加わる。DAVE Networkにはマシン名などの基本的な設定が行えるが、そこで文字コードについての設定があったので、Shift-JISを選択してみた。しかしながら、やはり濁点のある日本語文字についての問題はあった。一方、DAVE Sharingを使えば、Mac OS X側のフォルダをネットワークに公開し、それをWindows 2000で参照することができた。共有レベルあるいはユーザレベルの公開が選択できるなど、機能的にはWindowsと同様だ。そして、Windows側から公開したフォルダに日本語を含むファイル名のファイルをコピーなどしてみた。そのファイルは、Mac OS X側では問題なく利用できるものの、Windowsから参照すると、濁点のある文字が2文字に別れてしまうといった問題が見られる。いずれにしても、追加の設定は、システム環境設定にあるということである。 今、ちょうど、Macworld Conference & Expoの基調講演を見終えたところであるが、Mac OS X 10.1には、SMBのクライアント機能が含まれることが公開された。DAVEがこの時期にフリー版として公開するのは、DAVEの一部がMac OS Xに組み込まれるのか、あるいはまったく独立したものかは定かではないものの、いずれにしてもMac OS X 10.1はDAVEの存在意義を薄くしてしまう点は否めないだろう。Mac OS X 10.1の機能の詳細は不明だが、クライアント機能が同等とすれば、DAVEはWindowsクライアント向けのサーバ機能でしか差別化できなくなってしまう点は商品の存続としては苦しい立場にならないだろうか。 |