Cocoa-Javaの書籍が広文社より出版される。赤松正行氏が著書の「Mac OS Xプログラミング入門Cocoa+Java」で、価格は3,800円、300ページあまりの分量である。Javaについてはある程度は分かっているけど、Mac OS XあるいはCocoaについては知らないくらいの読者が、Mac OS XのCocoaのプログラミングを知るためには格好の書籍となるだろう。Project BuilderやInterface Builderを使った開発の手順が図入りで丁寧に説明されている。Interface Builderでのオブジェクト設計とプログラムへのつながりなどが説明されているが、いくつかのアプリケーション作成例も含まれている。また、Project BuilderやInterface Builderのリファレンス的な内容、あるいはJava言語についての解説も含まれている。アイコンに関することやヘルプ、あるいはローカライズなども説明があり、盛り沢山な内容だ。Mac OS Xのプログラミングでどこから手を付けていいのか分からない人にとってはガイドになる書籍だろう。じっくり読み込まなくても、気軽に読める感じでもある。2001年7月27日が発売日となっている。 広文社は、Objective-Cに続き、Mac OS Xプログラミングの書籍を出版しており、今後も新しいタイトルの登場に期待したいところである。筆者の赤松氏は、メディア作家であり、情報科学芸術アカデミー助教授でもある。むしろ、Mac OSに古くから関わっている人は、MAXの書籍や「コードリソース」といった書籍でおなじみかもしれない。 |