Technical Notesに、Mac OS X 10.0.1から10.0.4までの変更点についての文書が掲載された。詳細な内容も含めて掲載されているので、システムの動作を追っている人はじっくりと読んでみる価値はあるだろう。全体を通じていろいろな部分が変更されているが、USBやkernel、Carbonといった部分での変更点については外部からは見えにくいところである。また、10.0.4では、PowerBookでのオーディオドライバの問題が系決されており、スリープ時にサウンドドライバがクローズされずに音が出てくるといった現象が知られていたが、その問題が解決している。また、CD-Rドライブの書き込みは10.0.2で可能になったが、そのさまざまなバグフィックスとして10.0.4での修正項目として挙げられている。Gestaltでシステムのバージョンを返すはずだが、正しいバージョンが返されなかったという修正点も見られる。NFSでのエキスポートで、HFSでは「.」や「..」といったエントリーの扱いを行わないための問題点があったが修正が施されている。ntpdのバッファオーバーフローに対するセキュリティの問題は、10.0.2で解消している。また、HFSの組み込みでのPBSetCatInfoで修正日が更新できない問題は10.0.4で解消されている。いずれにしても、こうした情報は、少なくともデベロッパーとしては早く知りたかった部分ではないだろうか。今後のアップデートでは変更点の早期公開を望みたい。 |