タイトルまぐまぐの有料課金メールマガジンの募集が開始、有料コンテンツの出版インフラを目指すカテゴリーサービス
作成日2001/7/31 17:41:40作成者新居雅行
2001年7月31日、まぐクリックは、有料課金型メールマガジン配信サービス「まぐまぐプレミアム」のサービスに関する発表会を行った。まぐクリック代表取締役西山裕之氏より、新サービスの説明が行われた。これまでのまぐまぐは、広告ビジネスモデルで成り立っていたが、新たに有料のメールマガジンを集めたサイト「まぐまぐプレミアム」を開設する。システム的にはこれまでとは異なる新たなものを構築した。有料のメールマガジンは既存の発行者や出版事業者などからのニーズがあった。有料のメールマガジンは、従来の書籍流通で言えば、取次と書店を合わせたような役割を担うことになる。ブロードバンド化によってコンテンツへのニーズが高まるとともに、これまでの「インターネットの本屋さん」としての立場からの新しい出版流通のインフラを開拓するのが目的であると説明された。発行者や購読者の募集、契約、サイト運営、配信、購読料の回収や決済、プロモーション活動などを業務として行う。販売手数料として40%をまぐクリックが徴集することで、それを収入源とする。ただし、立ち上げ時のマガジンは35%となっている(開始より1年間)。決済方法としてはクレジットカードとジャパンネット銀行の口座振替ができるが、小額決済が可能なように、これまでにクレジットカード会社と交渉を行い、クレジットカードの手数料についても一般的な金額でできるようになったとのことだ。まぐまぐのクレジットカードも用意されている。メールマガジンは当初176タイトルで開始されるが、さまざまなジャンルのものがあり、基本的には定期刊行物となっている。不定期なものは当初は課金マガジンとしては扱わない。テキストメールに加えて、HTMLやストリーミング形式のものも扱う。プロのコンテンツプロバイダが70%、残りが現在のまぐまぐからの応募となっている。テレビ局や出版社、有料コンテンツのプロバイダなどに声をかけるなどして、現状のコンテンツを集めているが、今後も広く募集を行うそうだ。単価が100円〜1000円くらいのものが一般的な価格帯のようだ。8月から募集を開始するが、9月より課金と発行が始まるのがおおまかな予定だ。課金は月額として行う予定となっている。テレビ東京のビデオマガジンや、So-Netチャンネルのビデオなどが紹介された。タイトルリストを見ると、日刊工業新聞が数多くのタイトルを流しているが、ばがぼんど社のセキュリティ関連のメールマガジンや、Excel、Javaといったテーマのタイトルもあるが、コンピュータ関係に限らず幅広いジャンルのタイトルを扱う予定だ。今後の目標としては、2001年内に10万ユーザ、2002年内に100万ユーザを目指し、ユーザを集めて今後の展開を模索したいとした。読者の管理方法については従来とおり、発行者には読者リストを公開しない方針で運営する。決済ソリューションさらにはコンテンツを含めて、他のメルマガサイトやプロバイダーに対しても提供するといった事業展開を考えている。現在のまぐまぐのユーザ数は600万人、メールマガジン数は23,000、延べ読者2,570万人となっており、今後も新しい出版形態を目指したいとした。
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