CarbonLib SDK 1.4が正式にリリースされた。Carbonは、Mac OS 8/9とMac OS Xで共通のアプリケーション向けAPIを提供するフレームワークで、Carbon対応のアプリケーションだと、Mac OS 8/9およびMac OS X向けにリリースできるというメリットがある。また、保護メモリやマルチタスクなどといったMac OS Xのメリットも利用できる。CarbonLibは、Mac OS 8/9でCarbonのAPIを利用可能にするシステム機能拡張であり、Ver.1.4はMac OS 8.6以降をサポートする。これまでは、Ver.1.3.1までが公開されていた。Ver.1.4では、Mac OS 8.6でもデータフォークにセットしたリソースを利用できたり、あるいはCFMによるバイナリのパッケージ化を可能にした。新たにサポートを始めたAPIコールもそこそこの数になるが、AppleEvent関連、ウインドウ関連の処理が目立つ。変更点についてはDocumentationフォルダにある「CarbonLib 1.4 TN.pdf」という文書にまとめられている。 なお、Mac OS X 10.0.4に組み込まれているCarbonのバージョンは、1.3.0の模様で、Mac OS 8/9のCarbonLibのバージョンが先行したことになる。 |