タイトルWebGainがVisualCafe 4.5やスイート製品のWebGain Studio 4.5などを発表カテゴリーWindows
作成日2001/9/13 18:16:21作成者新居雅行
ウェブゲインジャパンは、2001年9月13日に記者会見を開き、開発ツールの新バージョンの発表を行った。WebGain関連製品は、Macintoshはプラットフォームから完全にはずれてしまう製品であるが、WebObjectsと競合する製品である。WebObjectsの開発環境と競合する製品群の発表が行われた。
同社の代表取締役である湯本敏久氏によって話が進められた(以下は同氏によるプレゼンテーションの要約である)。まず、WebGain社のこれまでの流れが説明された。BEA Systemsとベンチャーキャピタルによる出資を元に設立され、まだ2年は経ていない。まず、Symantec社が開発していたVisualCafeを取得してフラグシップ製品とし、Tendri、Object People、Metamataなどの会社を獲得して製品系列を強化してきた。業務システムはいつの時代も必要があるが、Webによって環境が変わった。Webシステムは複雑化しているが、標準化技術の利用が必要とされその傾向が強まっていると、インターネット開発の実情を説明した。一方、開発能力の向上が要求され、伝統的な方法論では追い付かず、開発者不足にもつながるという問題点があるとした。こうした状況を打開する製品を提供したい。アプリケーションサーバによって、トランザクションやデータベース処理などの機能が提供され、システムのインフラ部分の投下労力は軽減され、アプリケーション開発に専念できるようになる。そうした開発のためのトータルなソリューションをウェブゲインが提供するとした。
まずJava開発ツールのVisualCafeの新バージョンとして、VisualCafe Expert 4.5とVisualCafe Enterprise 4.5を発表する。そして、開発スイートについてもバージョンアップして、WebGain Studio Standard 4.5、Professional 4.5としてリリースする。WebGain Studioに含まれるStructureBuilderが4.5、Quality Analyzer 2.1とアップデートし、いずれも本日より販売を開始する。WebGain Studio 4.5は、VisualCafe Enterprise Edition 4.5に加え、Dreamwerver UltraDev 4.0が付属しJSP Extensionsにより統合的に使えるようになる。また、BEA WebLogic Server 6.0のシングルユーザ版、StructureBuilder 4.5、Quarity Analyzer 2.1、TopLink 3.5、Turbo XMLが含まれる。
Java開発ツールのVisualCafeの4.5の強化はJSPのデバッグ機能強化と、Servlet 2.2サポートなどとなっている。UMLデザインツールであるStructureBuilder 4.5-Jは、Javaプログラムのプロトタイピングツールとして利用でき、設計内容のプログラム生成や逆の処理を行う。VisualCafeとの統合がされており、JavaDocの生成もできる。新バージョンではXMIによるダイアログのインポートやアクティビティ図やステートチャートに対応している。Studio 4.5に新規に追加されたQuality Analyzer 2.1はJavaコードのチェッカーであり、静的および動的な解析ができる。TopLink 3.5はバージョンアップではない。GUIの日本語化はされていないがデータについては問題なく日本語が使える。データベースをオブジェクト化するもので、EJBにも対応しており、BMPとCMPの両方をサポートしている。
対応するアプリケーションサーバーとしては、BEA WebLogic Server、iPlanet Application Server、HP BlueStone、IBM WebSphere Application Serverとなってる。WebLogicとの連係はVisualCafeからコントロールなどとなっている。WebShpereについてはTopLinkでの利用が中心となる。
ターゲットはエンタープライズ市場であり、販売代理店経由の販売やダイレクトセールスでの販売も行う。また、トータルソリューションとして大きなプロジェクトに対しての売り込みに力を入れる。また、試用版についても提供を行う。なお、StructureBuilderの単体販売は今年の秋くらいに計画がある。
VisualCafeは、Windows 98/NT(SP3)/2000(SP1)、WebGain StudioはWindows NT(SP5)/2000(SP1)が動作環境となっている。VisualCafeは3つのレベルがあるが、WebLogicとの連動やJSPのデバッグなどは最上位のEnterprise Edition(\468,000)でのサポートとなる。WebGain Studio Standard 4.5Jは\780,000、Professionalは\1,410,000となるが、データベースのマッピング機能など一部の機能はStandard版には含まれていない。
関連リンクウェブゲインジャパン