タイトル | CarbonアプリケーションでDockのカスタマイズやDockメニューの処理を行う方法 | カテゴリー | ユーザインタフェース, Carbon/CF |
作成日 | 2001/9/15 16:15:25 | 作成者 | 新居雅行 |
CarbonアプリケーションでDockの諸機能を利用する方法が公開された。Dockではアプリケーションのアイコンだけでなく、アイコンのカスタマイズや、あるいはDockのアイコンをクリックして表示されるメニューの設定やカスタマイズが可能であるものの、Mac OS X10.0ではCocoaアプリケーションでしかそれができなかった。しかしながら、Mac OS X 10.1では、Carbonアプリケーションでも、Dock関連のカスタマイズができるようになっており、その方法がドキュメントとして公開された。Carbonアプリケーションを作成しているプログラマにとっては待ちに待った情報ではないだろうか。 ◇Customizing Your Application Dock Tile http://developer.apple.com/techpubs/macosx/Carbon/HumanInterfaceToolbox/DockManager/customizing_docktile/index.html Dock Tileというのは、Dockに見える1つのアイコンのことを示す。CarbonアプリケーションでスタティックなDockメニューを表示するには、Interface Builderでメニューを定義しておき、その定義内容に合わせてplist.Infoファイルに必要な情報を含めておく。さらに、アプリケーション側でダイナミックにメニューを構築したり、あるいは現在のメニューを取得するAPIも用意されている。ダイナミックにメニュー構築をするためのきっかけとしてはDockのアプリケーションアイコンをクリックするタイミングとなるが、それをアプリケーション側で判断できるようにCarbon Eventが発生されることなどが記載されている。なお、明確な記載はないが、メニューにはコマンドを定義するので、メニューを選択したときの応答処理は、Carbon Eventでのメニュー処理に含めることになると思われる。 ◇Dock Manager Reference http://developer.apple.com/techpubs/macosx/Carbon/HumanInterfaceToolbox/DockManager/dockmgrref/dockmgrref.pdf Carbonから利用できるDock関連機能のAPIリファレンスで、10ページとそれほど多くはない。前記のDockメニュー関連の情報に加えて、アプリケーションのアイコン画像を入れ替えたりあるいはオーバーレイ画像を設定したり、さらにはDockでの描画をQuickDrawあるいはCore Graphicsで行う方法等を参照できる。 | |
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