タイトル | 新しいiBookとPowerBook G4に関するプレス説明会が開催 | カテゴリー | PowerBook, iBook |
作成日 | 2001/10/22 17:3:40 | 作成者 | 新居雅行 |
2001年10月22日に、アップルコンピュータで、先週に発表された新しいiBookとPowerBook G4についての説明会が開催された。そこで説明された内容をお届けしよう。まずは、マーケティング本部長の大宮氏よりの話から開催された。まずは、広報のPRに人員を新たに配置したことを紹介し、より多くの要望をプレス関係者からも受けられる体制を整えたことを説明した。 そして、PowerBookとiBookのマーケティングを担当している福島哲氏からの話に移った。まずは、PowerBook G4は1月に発表した本体をベースにしているが、内容は広範囲に変更が加えられている。まずはパフォーマンスを向上させ、CPUのクロックを550/667MHzとなっており、システムバスは100/133MHzとなっており、メモリはPC133、そしてGigabit Ethernetをノートパソコンでは初めて搭載した。1.3MHzのPentium IIIや1.7MHzのPentium IVよりも高速であることをベンチマークの結果で示した。グラフィックスについても、ATI Mobility Radeonを搭載し、外部ディスプレイを利用したときのパフォーマンスも向上している。ハードディスクも20/30GBを搭載し、BTOで48GBも可能である。流体軸受けタイプを採用している。パフォーマンスは向上したが重量やサイズは従来機種と変わらない。そして、「Appleポータブル電源アダプタ」という角形のアダプタを同梱しており、電源部やDCケーブルの巻取り部分などを写真で紹介した。そして、容量をアップさせたバッテリにより最高5時間のバッテリ駆動が可能で、状態を確認できるLEDも装備されている。667MHzモデルではAirMacが同梱されている。背面のポートはGigabit Ethernetになっただけでなく、フタにスリットが付き、放熱効率を上げている。また、内部的には廃熱メカニズムも変更されている。ディスプレイでは、ミラーリング、デュアルディスプレイ、閉じた状態での利用が可能となっている。外部ディスプレイの認識などにキーボードショートカットが利用できるようになっている。また、CD-RWモデルも用意している。価格については、最近値下げを行ったがそのまま据え置きで性能をアップしたことを説明した。メモリはダブルアップキャンペーンで2倍になるが、AppleStoreを含む全ての販売チャンネルで、年内は行われる。BTOオプションでは、1GBまでのメモリ、48GBまでのハードディスク、さらにキーボードとしてUSキーボードの選択もできるようになった。USキーボードは、従来のPowerBook G4向けの交換サービスのものとは異なっており、新しいPowerBook G4では物理的に接続はできないということだ。PowerBook G4のデモとしてQuake IIIを実行させたが、ミラーリングをした場合のパフォーマンスの向上を示すのが目的だ。また、ムービーの再生もデモされた。発売は10月下旬となっている。 続いてiBookについての説明に移った。新しい機種でもデジタルハブといったコンセプトは継承されている。デザインは従来通りコンパクトサイズながらフルサイズのキーボードを利用したものが採用されている。新しい電源アダプタが付属しており、充電状態をDCコード側のプラグに仕込まれているLEDランプで表示する。パフォーマンスとして、600MHzのCPUと100MHzのバスシステムを採用し、バッテリ駆動時間は従来とおり5時間となっている。価格的にはコンボドライブモデルが従来よりも安くなっている。CD-ROM/DVD-ROMタイプは従来通りの価格でパフォーマンスがアップしている。発売は10月25日となっている。BTOオプションとしては、やはりUSキーボードの選択ができるようになった。 続いて、Mac OS X 10.1についての話が行われたが、新しいiBookやPowerBook G4にもインストールされている。技術的に詳しくないユーザが多いiBookユーザ向けにMac OS Xのメリットを分かりやすく説明するために、アイコンのデザインからAquaの特徴を示した。アイコンの表現力が高まったところにAquaの特徴を象徴していると説明した。アプリケーションやユーティリティのアイコンの特徴を説明した。アプリケーションは斜めから見たようなデザインなのに対して、ユーティリティは正面から見た感じになっており押さえた感じのデザインになっている。また、アイコンのストーリー性が重要であるとも考えており、PreviewやMailのアイコンを引き合いに出した。さらに、ヒラギノフォントのクオリティを示した。また、ポータブル機向けにも機能が作り込まれており、複数のインターネット接続を自動的に認識したり、スリープから素早い復帰ができたり、メニューバーのアイコンやPrintCenterといった機能を紹介した。また、Appleが提供しているアプリケーションについての話となった。まず、FreePlay MusicによりMP3フォーマットでの高品質のBGMをiDiskを使って配付している。iMovie 2やFinal Cut Pro 2での利用が可能で、個人利用ではフリーとなっている。また、iToolsのHome Page機能がアップデートされ、1アカウントで複数のサイトを管理したり、パスワードの設定やアクセスカウンタを簡単に利用できるようになった。 続いてiBookのデモになった。まずは新しいACアダプタの実物を示し、実際にプラグの抜き差しなどを見せた。Mac OS X 10.1を稼働させ、スムーズに操作ができることを示した。ムービーのプレビューやカラム表示、Dockの位置の移動などをデモした。さらに、Webページの表示をヒラギノフォントで行うことできれいに表示できることを示した(ブラウザはOmniWebを使用した)。イメージキャプチャにデモが行われ、デジカメからの画像のダウンロードが簡単にできることを示した。また、iToolsのHome Pageのデモも行われ、複数のサイトを管理できることを示した。また、FreePlayの音楽データを使って編集されたムービーを示し、2100曲ほどありすべてダウンロードすると1.4GBほどになる。また、SUNTACから発売されたMac OS X対応の携帯電話アダプタDS96LXを利用して、モバイル接続を行うところもデモされた。また、Mac OS Xのネットワーク機能についても詳しい説明が行われた。 Q&Aでは、まず発熱がどうなっているのかという質問が出された。iBookは従来通りなので改善はされていないが、触れないほど熱いほどではないと思う。セットアップによってこういうのは変わるのではないかと指摘した。また、ファンについては回るし、従来機もある環境になるとやはり回るはず。 PowerBook G4での新しくなったバッテリは旧型PowerBook G4との互換性があるかという質問。形状は同じなので互換性はある。容量は10%アップした。 旧ユーザが保証期間内に修理を出すと、バッテリやACアダプタは新しいものになるのかといった質問が出た。基本的には旧機種はその機種に対応したパーツが使われる。 PowerBook G4で本体は変わっていないということだが、サイドフレームやドライブのローディングの問題はどうなるのかといった質問。サイドフレームは変わってない。ドライブについてはマイナーリビジョンがなされている。足は若干硬くなるなど小さな変化はある。 ◇iBook http://www.apple.co.jp/ibook/index.html ◇PowerBook G4 http://www.apple.co.jp/powerbook/index.html | |
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