タイトルe-ラーニングやストリーミングなどをより効果的にできるコンテンツを開発・配信するLiShell(2)カテゴリーデータベース, メディア制作, サービス
作成日2001/10/25 16:35:33作成者新居雅行
リクロスが提供するサービスの説明が行われた。配信のためのツールは作ったがISPにはまだ普及していないので、まずはホスティングサービスを提供する。そして、エディタ、アップローダ、プレイヤのそれぞれのアプリケーションを提供する。プレイヤアプリケーションは、どのコンテンツでも共通に使える。さらに、代理店制度もビジネス展開する。
すでに、アントレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャパンでのサイトですでに利用が始まっている。表彰式等の様子をムービーで参照できるようになっている。京都大学経済学部の大学院でも来年度からの利用が予定されている。同学部ではコンテンツを大学院生が作る必要がある。コンピュータが専門でない学生でもコンテンツが作ることができるということで、LiShellの採用が決まった。テンプレートを用意しておき、コンテンツを学生が用意するといったワークフローとなっている。
今後は、2002年春を目処にサーバシステムの外販を開始する。MacintoshやWindows以外のプラットフォームへの移植、Real系などへの対応メディアの追加を予定している。また、ジェネリックメディア社と連係して動画制作の簡易化やディスクスペースの縮小も予定している。

発表の内容は以上の通りであるが、いくつか補足しておこう。まず、エディタについては当初はWindows版のみを提供予定である。iShellはMac OS版もあるのだが、開発者からの要請があれば検討をするとうことで、とりあえずのエディタの対応プラットフォームはWindows版ということになる。また、エディタおよびプレイヤのMac OS X対応については、時期的なものは明らかにはできないものの、年内くらいかもしれないということであった。iShell自体がMac OS Xネイティブ版はまだリリースされていない。しかしながら、iShellがネイティブ対応するときにはLiShellでも同様に対応が可能であろうということであった。
LiShellの入手方法だが、基本的には代理店経由ということになる。もし、LiShellを利用して開発やソリューションビジネスを行うとすれば、代理店として契約を行うことになる。LiShellは一般向けには配付されない。価格については、顧客から見れば代理店経由となるため、基本的にはソリューションの代金に含まれることになる。ライセンス形態としては、エディタに対するものではなく、コンテンツ単位のライセンスとなっている。ホームページから同時選択可能なチャンネル数を数えて、その数をもとにライセンス料を決める。1チャンネルあたりの販売価格は現実には増減するが、買い取り形態で17万円前後、月あたりのライセンスだと2万円前後の単価となるが、サイトライセンス制度もあるため、この価格は参考程度として認識していただきたい。なお、ホスティングサービスは上記の価格以外にディスクスペースや転送料などに応じて料金が発生する。
コンテンツ配信のサーバは、Windows 2000をベースにしたものであるが、通常は1台ではなく、数台のサーバが使われる。ファイルサーバ、ストリーミングサーバなどをそれぞれ別々のマシンで実現する。QuickTimeのストリーミングサーバはDarwinを使っている。したがって、結果的にはサーバについても外販する場合はシステム販売という形態になる。なお、イントラネットでWindows Mediaしか使わないような状況では1台のWindows 2000サーバで運用するということも可能だとしている。
関連リンクLiShell.com