タイトルiPod、iTunes 2、iDVD 2についての説明会が開催(2)カテゴリーメディア制作, メディアプレイヤ
作成日2001/11/1 18:40:36作成者新居雅行
続いてiDVD 2の説明に移った。担当はマーケティングの古村秀幸氏が行った。7月のMacworldでプレビューされたiDVD 2がリリースされた。「時代はDVD」とし、ビデオテープが徐々に現象しているのに対して、DVDは急速に増えており、2001年末には逆転している。DVDのメリットは、耐久性や品質、パソコンではなくDVDプレイヤでも視聴ができるという点を挙げた。ただ、DVDの制作はプロなど一部の人しか作れなかったもので、そのプロセスを紹介した。こうした作業をiDVDにより個人でもできるようになった。iDVDはテーマというテンプレート的なものでメニュー画面を手軽に作成できる。編集したムービーファイルをiDVDにドラッグ&ドロップすればよく、SuperDriveにメディアを入れれば書き込みができてしまう。iMovieについても紹介があり、今ではOSに付属している。iDVDは世界でもっとも簡単なDVD制作ソフトであり、ドラッグ&ドロップでDVD制作でき、デザインが優れたテーマを用意してあり、ワンクリックで書き出しができるのが特徴であるとした。iDVD 2は、Mac OS X 10.1版であり、Mac OS 9では使えない。そして、モーションメニューやモーションバックグランドに対応した。さらにBGM付きスライドショーができるようになり、収録時間が60分から90分に延長された。iDVDは基本的には個人のホームユース向けの商品である。ビデオライブラリ、結婚式や旅行、子供の成長記録、オリジナルミュージッククリップなどの用途を示した。また、ビジネスユースでも、プレゼンテーションやイベントの記録ビデオ、製品紹介やトレーニングといった用途にも使える。
デモに移った。流れを示すためにまずはiMovieでビデオ編集をまずは行った。ムービーの書き出しではiDVD向けのものを選択すればよく、圧縮しないDV形式で書き出す。iDVDを起動すると、全画面を使わないタイプのアプリケーションである。テーマの選択では、ウインドウの左側にせり出すタイプ(Mailのフォルダ一覧と同じようなもの)のユーザインタフェースとなっている。そこから選択して背景を決める。そしてムービーをドラッグ&ドロップして、サムネイルの画像を決める。さらにモーションバックグランドとして、ムービーとなる背景を示したが、モーションかどうかはテーマの選択時に分かるようにマークがついている。メニューではフォルダを作って階層的に構築することができる。続いて、デジカメで撮影した静止画をドラッグ&ドロップして登録する。そして、MP3ファイルをドラッグ&ドロップして、スライドショーのGBMを設定した。MPEG2へのエンコードは今までは書き込み時に行っていたが、iDVD 2ではドラッグ&ドロップ直後からバックグランドで行うようになった。テーマのカスタマイズについても、自分で用意したイメージやムービー、オーディオを設定できる。また、メニューのボタンの位置も自由に配置できるようになった。また、タイトルやボタンの形などカスタマイズでき、自由度が高くなった。作成したDVDをDVDプレイヤで実際にプレイしてみた。
最後に、DVD制作環境としてMacintoshがベストであることを強調した。Super Drive搭載モデル、堅牢でマルチタスクが可能なMac OS X、マルチメディアを扱えるQuickTime、iMovieとの連動をその理由とした。今回はアップデートのみの対応となっており、2,500円の実費で行う。

Q&Aは次の通り。
Q: iPodをプレイヤとHDDの両方で使う場合、HDDの振り分けはどうなっている? A: ハードディスクの中をそれぞれのデータに応じて自動的に振り分ける。パーティションをあらかじめ切って使う必要はない。
Q: CDDBの日本語のコードは2種類あるが、どっちもサポートしたのか? A: これはCDDBのデータベース次第で、Unicodeの1種類で受け取っている。
Q: iTunesでの日本語表記されたものは、iPodでも日本語でちゃんと見れるか? A: そうなる。
Q: iPodの販売目標は? A: 公表できないが、マーケットリーダになる数を見込んでいる。
Q: 5GB以上のデータがiTunesにある場合は? A: もちろんiPodには全部行かない。環境設定で、選択したプレイリストだけをアップデート対象にするといいのではないか? また、プレイリストごとの容量もきちんと出るので管理はできるだろう。
Q: iPod側に搭載されているフォントは? A: Osakaで日本語を表示している。たぶんビットマップだろう。
Q: Macを持っていない人がiPod単体で使えるのか? A: 当面はMacでしか使えない。従って、Macを持っていないとiPodは使えない。他のプラットフォームについては可能性としては考えているが、FireWireとオートシンクロをWindowsで供給するのは難しく、同じスマートな結果は得られない。また、APIの公開も考えていないので、AppleがWindows版のiTunesを作るしかないが、それについては具体的な予定は公開できない。(つまり、iPodを使うにはMacを買ってもらいたいということである)
Q: iPodにはイコライザがあるのか? ファームウエアのアップデートは? A: iTunesでの設定したイコライザ結果はiPodでもイコライズをかけて再生する。ファームウエアのアップデートは可能である。
Q: iPodの保証期間が90日だが、長期の保証はあるのか、それから修理については? A: サービスについては発売時期に改めて公表する。
Q: 中国語や韓国語の表示がiTunes 2では可能だが、iPodに転送するとどうなるのか? A: 中国語はiPodでは表示されない。
Q: ラジオチューナーに変更はあるのか? A: どこを使うかは言えないがKerbangoという表示は消えて、Tuning Seviceという表示になる。
Q: 1000曲入れると音楽ファイルの検索はホイールだけでは大変だが、検索はどうなるか? A: 1000曲は目安であり上限ではない。また、アーチスト名アルバム名という階層で表示されるので、通常の操作でも十分に検索しやすい。
Q: Macの電源が入っていないときにはiPodには充電できないのか? A: できない。スリープ中などは電源アダプタでiPodを充電してほしい。
Q: スキッププロテクションの20分は長過ぎないか? A: 実際の長さはデータのレートによって変わる。20分に1回のアクセスしかしないことで節電を計っているというところを見てもらいたい。
Q: iPodの収録物について? iPodのACアダプタを本体に接続すると壊れないか? A: Mac OSのアップデータは入っていない。ケースは付属していない。iPodのアダプタを本体に接続した場合については今晩調べてみる。FireWireの規格を考えれば多分大丈夫だと思っている。
Q: iPodのディスクモードのフォーマットは? A: HFS+で再フォーマットするとiPodにはならなくなってしまう。初期化した場合にはiPodに付属のツールで初期状態に戻すことができる。
Q: iDVD 2の外部ドライブサポートは? A: 予定はない。iDVDはコンシューマだけのものではなく、仕事でも使われている。
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