WebObjectsでEJB(Enterprise JavaBeans)などを含むJava 2 EE(Enterprise Edition)を使う方法の方針などを示した12ページほどのPDFが掲載された。WebObjectsには、データベースなどのデータソースをオブジェクト化して高度な処理や開発ツールとの連動を可能にするEnterprise Objectsの機能があるが、一方のサーバサイドのJava環境として、Java 2 EEがあり、EJBという同様なデータベースをオブジェクトとして扱うことを可能にする機能がある。掲載されたPDFでは、両者は補完的なものであるとしている。つまり、WebObjectsとJava 2 EEは並立して存在するものであるということだ。そして、WebObjectsのアプリケーションから、EJBを利用したデータベース処理を行う方法について、概念とサンプルのプログラムについても示されている。1つの方法は、JNDI(Java Naming and Directory Interface)を通じてEJBのインスタンスを取得し、その情報をもとに、RMI(Remote Method Invoke)やIIOP(Internet Inter-ORB Protocol)を利用して、EJBのインスタンスを取得したりメソッド呼び出しを行うという手法である。別の方法としてJMS(Java Messaging Service)を使った方法も記載されている。いずれにしても、すでにEJBベースで構築されたバックエンドを利用するアプリケーションをWebObjectsで構築する方法の方針は説明されたことになるだろう。WebObjects自体もEJB対応するということはすでに公表されているが、どういったインプリメントになるかは定かではない。この文書からもしかすると、そのあたりも読み取れるかもしれない。 |