CocoaTech社の、Mac OS X用ファイルブラウズユーティリティ「SNAX 1.1.5」は、Finderに満足できないMac OS Xユーザには一見の価値はあるソフトだ。すでに日本語化されており、Kagi.comを使えば日本語での購入ができる。価格は$32である。また、日本語でのコミュニケートが可能なスタッフも同社には在籍しているようだ。 Finderのコラム表示やあるいはリスト表示の形態のウインドウをいくつも表示できるが、現在のフォルダのパスや空き容量、大きなプレビュー表示、ワンクリックでダブルクリックとして処理する領域など、そこの部分だけでもFinderよりも使い勝手は良い面もある。ファイルの情報表示では、タイプやクリエイタ、さらにはリソースフォークとデータフォークの存在とサイズも確認が可能だ。また、「よく使う項目」はもちろん、よく使う項目をメニューから素早く呼び出せるが、「アプリケーション」メニューはディスクにあるアプリケーションを見つけだして自動的に登録を行い、やはりアプリケーションの起動を簡単に行える。また、コマンドとして、tar/gzipによる圧縮や解凍、グラフィックスデータの変換、ファイルの内容の16進表示、ディスクイメージの作成や変換、完全な削除など、コマンドレベルで作業するような機能を手軽に使えるようにした機能が用意されている。(ただし、Rootで起動はopenコマンドを使っているようで、実際にはrootでは起動されないようだ。)さらには不可視ファイルの表示、シンボリックリンクの作成、locateコマンドを利用するファイル名からの検索(ただし、日本語を含むファイル名は検索できない)など、かなりの機能が組み込まれている。いずれにしても、UNIXベースの機能を手軽に使えるユーティリティとして、システムを深く使いたいユーザには便利と思えるだろう。
|