タイトル | 大津真=XはUNIXでサーバで》Tomcat4のインストール(3) | カテゴリー | サーバー製品, Java, 大津真=XはUNIXでサーバで |
作成日 | 2001/12/7 14:5:6 | 作成者 | 新居雅行 |
―――付録 〈UNIX基礎知識〉 ――――――シェル変数 シェルはユーザインターフェースであるとともに、プログラミング環境でもあるのでシェル変数と呼ばれる変数が使用できる。シェル変数の取り扱いはシェルの種類によって異なるので注意が必要だ。ここではOS X標準のtcshでのシェル変数の取り扱いについて説明する。 シェル変数に値を設定するにはsetコマンドを使用する。 set 変数名=値 取り出す場合には変数名の先頭に「$」を付ける。たとえば変数greetingに「Hello」という文字列を設定してechoコマンドで表示するには次のようにする。 % set greeting=Hello 〈return〉 % echo $greeting 〈return〉 Hello 現在設定されているシェル変数の一覧はsetコマンドを引数なしで実行すると表示される。 % set 〈return〉 _ addsuffix argv () autocorrect autoexpand autolist cdpath /Users/o2 correct cmd cwd /Users/o2 default_tcsh_initdir /usr/share/init/tcsh dextract dir /Users/o2/Library/Frameworks dirstack /Users/o2 dunique echo_style bsd edit fignore (~ .bak .o .bin RCS CVS) framework_path (/System/Library/Frameworks /Users/o2/Library/Frameworks) gid 20 group staff histfile /Users/o2/.tcsh_history history 150 home /Users/o2 host g3mac.o2.dyndns.org inputmode insert interactive listjobs long loginsh matchbeep notunique nokanji nostat (/afs /net /Net /Network/Servers) owd path (/sw/bin /sw/sbin /Users/o2/myLocal/bin /Users/o2/bin/powerpc-apple-darwin /Users/o2/bin /usr/local/bin /usr/bin /bin /usr/local/sbin /usr/sbin /sbin /Developer/Tools /usr/X11R6/bin) prompt [%m:%c3] %n%# prompt2 %R -> prompt3 OK? %R? promptchars %# recexact savehist 150 shell /bin/tcsh shlvl 1 status 0 symlinks ignore tcsh 6.10.00 tcsh_initdir /usr/share/init/tcsh term vt100 tty ttyp2 uid 501 user o2 user_tcsh_initdir /Users/o2/Library/init/tcsh version tcsh 6.10.00 (Astron) 2000-11-19 (powerpc-apple-darwin) options 8b,nls,dl,al,sm,rh,color ―――組み込みシェル変数 シェル変数の中でシェル自身の動作を設定する変数を「組み込みシェル変数」と呼ぶ。代表的なシェル変数を2つ示そう。 ――――――path UNIXのコマンドは、シェル自身に組み込まれているシェルの組み込みコマンドと、実行可能形式のファイルであるその他のコマンドに分類される。組み込みシェル変数pathはコマンドの置かれているディレクトリのリストを保持する。このリストはコマンド検索パスと呼ばれる。コマンド検索パスに含まれるディレクトリ内のコマンド名はファイル名だけで実行可能だ。 たとえばlsコマンドの実体は/bin/lsというファイルだが、コマンド検索パスに/binディレクトリが含まれるため、 /bin/ls 〈return〉 としなくても ls 〈return〉 だけで実行できるわけだ。シェル変数に値を追加するにはsetコマンドを次のような書式で実行する。 set 変数名=($変数名 値) たとえば、ホームディレクトリの下のmybinディレクトリをコマンド検索パスに加えるには次のようにする。 % set path=($path ~/mybin) 〈return〉 ――――――prompt promptにはコマンドプロンプトが格納されている。たとえばプロンプトを [ホスト名 時刻] % のような形式で表示したければ次のようにすればよい。 % set prompt="[%m %t] %" 〈return〉 [ibook 5:24pm] % ここで、「%m」はホスト名、「%t」は時刻を表す特殊変数だ。 (この項、以上) [大津真] | |
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