タイトル | 【MacWIRE配信予定】Office v.X for MacのWordの機能をもう少し見てみる | カテゴリー | 文書作成アプリケーション |
作成日 | 2001/12/15 17:11:41 | 作成者 | 新居雅行 |
MDOnlineの2001年12月14日発行号で『Office v.X for MacのWordの機能を見てみる』と題した記事の中で、Office v.X for Macのフォントインストールについて触れた。余計な勘ぐりでの失礼をお詫びしたいが、この点についてはインストーラの利用方法に問題があるのではないかと指摘を受けたため、再度調べてみた。 まず、OfficeのCD-ROMは次の図のようなものとなっている。Office本体のインストールは、上から2番目のフォルダを、たとえば/Applicationsフォルダにコピーするか、3番目のインストーラを使うということになっている。Office 2001ではドラッグコピーによってインストールした場合でも、最初にアプリケーションを起動したときに適切な機能拡張をシステムにインストールするという機能が働いていたこともあって、ドラッグコピーと、インストーラでのインストールとの違いはないだろうと頭からとりあえず決めつけていた。というか、必要ならフォントのインストールは自分でするという期待があったのだが、お読み下さいの内容などを勘案すれば、少なくともドラッグしてコピーしたOfficeの場合は、フォントについてはその中のフォルダにあるものを自分でインストールしなければならない模様である。 一方、インストーラを使ってインストールした場合は、フォントがシステムのフォルダに自動的にコピーされるかと言えば、やはりされないのである。Installer VISEを使ったインストーラではあるが、少なくともホームフォルダのLibrary/Fontsにはコピーされない。その他のフォントフォルダは管理パスワードが必要だが、インストール中にたずねられることはないし、実際にコピーされた形跡もない。フォントファイルを一旦消してインストーラを動かしてみたが、フォントはOffice XのOffice/Fontsフォルダにはコピーされるけどシステムのフォントフォルダにはコピーされなかったのである。もちろん、インストーラはカスタマイズを行って、フォントのインストールが行われることは確認して作業は行なった。 結果的には、インストーラを使った場合も、ドラッグコピーをした場合も同じ結果になっている。MS明朝などのOffice標準フォントは、手作業でのドラッグ&ドロップで、システムのフォントフォルダにインストールしないといけないということのようだ。ちなみに、Value Packには追加で英語のフォントが用意されているが、これらは、インストーラを使えば自動的にホームフォルダ内のLibrary/Fontsフォルダにコピーされる。 ところで、インストーラを見ていたら、Word Xの新機能として、差し込み印刷関連のものがあるように記載されている。しかしながら、これは特にWord 2001から変化した機能は見られないようである。Word 98からの変更点なのであろう。なお、Word XのヘルプにはWord Xの新機能が記載されているが、Word 2001での新機能も含まれているので、そのつもりで見ておくのが良いと思われる。 また、文字表示のアンチエイリアス関連の表示でも指摘を受けたのだが、ヒラギノフォントにはアンチエイリアスがかかるわけだが、Wordの書式設定で文字幅を設定することができる。とっても古い言い方をすれば「倍角」「半角」ということになるのだが、パーセントで幅の広い文字や狭い文字に設定する機能だ。この書式をヒラギノフォントに適用してたとえば150%とかにすると、アンチエイリアスが行われない。つまり、この辺りの文字描画はWordの独自機能を使っているのだと考えられる。 | |
関連リンク | Microsoft Office v.X for Mac |