タイトル【MacWIRE配信予定】カートやポイント制をWebObjectsで組み込み、デザイン重視した販売サイトを構築―dearcards.comカテゴリーサービス, WebObjects
作成日2001/12/18 11:16:31作成者新居雅行
スキルマンによる販売サイト「Dear Cards/ディアカーズ」では、ディズニーなどのキャラクタを利用したオリジナルデザインのシールやスタンプなどをオンラインで販売している。いずれの商品も、購買者が任意の文字をそこに入れることができるといった特注仕様となっている。つまり、自分の名前入りで、プーさんのシールなどが作成できるというサービスだ。いろいろなタイプの特注グッズが提供されているが、たとえば名前入りの絵本は、本文中に指定した名前を入れることができるなど、子供向けのプレゼントには喜ばれる商品である。こうした商品の販売サイトを、やまきつが企画および開発を担当し運用までも行っているが、そこで使われているのがアプリケーションサーバのWebObjects 4.5.1である。

◇Dear Cards/ディアカーズ
 http://www.dearcards.com/

◇株式会社やまきつ
 http://www.yamakitsu.co.jp/

Dear Cardsのサイトを見てまず感じるのは、とても洗練されたデザインであるということだ。デザインについては、やまきつとアイユミットが共同で手掛けているが、開発を担当したやまきつの杉澤義浩氏は「商品の特性上見やすく分かりやすいデザインとするため、ウェブページのデザインは極力WebObjectsと関係なく設計しました」と設計段階のワークフローを説明する。

商品を大分類から選択し、そこからいくつかのデザインが並んでいて、どのデザインを利用するかを選ぶといった階層構造が基本となっている。そして、たとえばシールなら、決められた文字数までとなるが、印刷をしてほしい文字を入力しフォントなどを選択する。絵本ではいくつかの文字入力があるが、そうした入力はWeb上のフォームで行うようになっていて、サーバに蓄積されることとなる。ショッピングカートの機能が組み込まれており、複数の商品を購入して、そしてクレジットカードの決済や、さらにはSo-netのSmashや@NiftyのiRegiも利用できるようになっている。さらに会員登録や、購入金額に応じたポイントについてもカウントされ、ポイントが画面に出てくるなど、多彩なサービスを提供している。
以上のように単純な階層構造ではないこともあって、ページ間のリンクにはさまざまな工夫を込めているということだ。ページの移動には、CGIと同じような感覚で利用できるDirectActionを活用している。そして、決済やポイントではセッション管理機能を使って、利用者の特定を行っている。DirectActionによるページ移動でのセッションの連続性を確保するために、セッションIDをCookieに保存し、それによってショッピングカートやポイント照会などをセッションをベースにして行っているそうだ。会員登録によってメールアドレスが収集できるが、そのアドレスに対してのキャンペーンメールを発発送するといった機能もアプリケーションに組み込まれている。
なお、受注品を製作するフローについては、ダイアルアップによるインターネット利用を行っている会社があるため、現状では完全にWebアプリケーションとしては作り込まれていない。SSLをかけて安全性を確保したうえで受注データをいったんダウンロードし、ファイルメーカーProを使ってデータを展開し、それを元に受注品の製作にとりかかるといったワークフローになっている。回線環境などが整ったところで、こうしたフローはすべてWebObjects上で展開する予定だ。
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