Mac OS 8/9で、Carbonフレームワークを利用した開発を行うのに必要な素材が含まれているCarbonLib SDKの最新版Ver.1.5が完成し公開された。Ver.1.4からの変更点としては、DataBrowserコンポーネントをMac OS Xのコードから再構築したこと、ヘルプメニューが自動的に追加されたこと、TrackMouseLocationの機能が変更されたこと、kEventWindowBoundsChangingイベントがユーザの操作だけでなくプログラムでのウインドウサイズ変更でも発生されることがとなっている。MLTEについても、Mac OS X 10.1のソースをベースにしたものに変更されている。コントロール関連でも機能の変更がある。また、APIやイベントのサポートも拡充しているので、SDKのDocumentationフォルダにあるCarbonLib 1.5 TN.pdfという文書を参照すると良いだろう。いずれにしても、Mac OS X 10.1の機能との整合性を取るというのが大きな目的のようである。CarbonLib 1.5については現状ではデベロッパーからの配付もあるかもしれないが、次のMac OS 9のアップデートのタイミングで、組み込みが行われることが予測される。なお、Mac OS X 10.1.2に搭載されているCarbonフレームワークのバージョンはVer.1.4となっている。CarbonLibとMac OS XのCarbonのバージョン番号には完全な整合性がないと思われるので、両互換のCarbonアプリケーションを作成している場合には注意が必要だろう。 |