MACLIFEが長い歴史に終止符を打つようだ。2002年1月10日に、MACLIFE誌の編集業務などを行っている株式会社エクシード・プレスは不渡り手形を出し、任意整理を行うこととなったことが、債権者へ1月11日にファクスで通知が来た。現在、MACLIFEは、株式会社アイクリエィティブが発行、株式会社ビー・エヌ・エヌが発売となっているが、2001年11月号まではエクシード・プレスの発行であった。実質的な業務を行っているのは現在でもエクシード・プレスであり、同社の業務が停止したことを受けて、MACLIFE誌は廃刊することになる見込みである。2001年12月18日に発売の2002年1月号が最後となり、今月の1月に販売される予定だった2月号は店頭には並ばない見込みとなっている。また、MACLIFE誌の廃刊を受けて、販売を行っているビー・エヌ・エヌも業務を停止する模様で、MACLIFE以外のムックや書籍についても、今後は新刊本は出ないということになる。エクシード・プレスの従業員は解雇となる模様である。
1987年に季刊誌として発行を開始したMACLIFEは翌年には月刊誌となり、2001年12月号は161号となっている。Macintoshを中心にしたライフタイルといった柔らかなテイストを基調としながらも、DTPやビジネスワークといった業務関連の話題を取り上げ、ネットワークやシステムといった技術的な切り口も持ち、モバイルやMacintoshを取り巻く環境といった話題にも及び、そして時事的な話題も含めての文字通りの「総合誌」として発行を続けてきた。誌面の形態やあるいは企画といった面で、その後のいくつかのMac専門誌に大きな影響を与えてきた雑誌でもある。いわば、日本のMacintosh文化の一角を占める重要な雑誌であり続けたことは疑う余地はないだろう。また、すでになくなったとは言え、80年代に高い支持を得ていたBug Newsを発行していたビー・エヌ・エヌが形の上でもなくなってしまうというのは、感慨深いものもある。市場の変化はすでに始まっていたとは言え、それが形となって表面化したということではあるが、時代の変化を象徴するものだとも言えるだろう。 |