タイトルAdobe SystemsはWindows向けのPowerPlantを使ってMac/Win両対応カテゴリー業界動向
作成日2002/1/15 14:13:49作成者新居雅行
メトロワークスは、同社の「PowerPlant for Windows Technology」を、Adobe Systemsにライセンス供給していることを明らかにした。PowerPlantは、Mac版のCodeWarriorにも付属するアプリケーション等を作成するフレームワークで、Mac OSの時代から存在し、現在はCarbon化されてMac OS Xネイティブアプリケーションの作成にも利用できるものだ。プログラムの記述にはC++を利用する。90年代後半あたりから活発に利用されてはじめている。販売されているCodeWarriorのWindows版には、PowerPlantのWindows版は含まれていない。クラス構成はPowerPlantのままで、背後ではMFCを使う形式のフレームワークと思われるが、いずれにしても、PowerPlantをベースに開発を行えば、Mac OS X/9、Windowsのそれぞれネイティブなアプリケーションを作成できる。OS間の移植の手間はそれぞれのOS向けに別々に作るのに比べて大きく削減できる。Adobe Systemsが具体的にどの製品にPowerPlant for Windowsを利用しているのかは不明ではあるが、いずれにしても、MacとWindowsの両方に対応する製品を作るための重要なツールとして利用している点ことが言えるだろう。なお、ライセンスプログラムの提供と言う点を強調しているため、PowerPlant for Windowsについては現状ではライセンス契約を結んだ特定のデベロッパにだけ提供されるという方針の模様だ。
関連リンクメトロワークスがAdobe社にPowerPlantをライセンス提供