タイトル【MacWIRE配信予定】WebObjects 5.1に関する説明会が開催、EJBでの実際の開発をデモ(2)カテゴリーJava, WebObjects
作成日2002/1/18 21:44:44作成者新居雅行
続いて、ソリューションパートナーとして、オブジェクトビジョンの代表取締役である石井竜一氏からの話になった。同社より、WebObjects 5.1対応のECサイト・マーケットプレイス構築ソフトウエアのリリースが行われる。すでに同製品は導入実績がある。同社は、WebObjectsの初期のリリース時から開発に利用しており、40以上のプロジェクトに関わってきた。サーバが50台以上という大規模なシステムの開発運用実績もある。ECサイト・マーケットプレイス構築ソフトウエアはそうしたアプリケーションに必要なビジネスロジックをJavaで構築している。さらに、言語リソースの追加で多言語表示を可能にする機能や、J2EEでのデータベース接続にも対応している。導入事例として、OSIN Netという台湾の会社が運用している中古半導体製造装置のマーケットプレイスが紹介され、2001年10月から複数サーバで運用しているものである。言語選択のポップアップメニューで言語が選択できるが、1つのアプリケーションで複数の言語に対応している。機材の分類が一覧され、そこから、詳細な一覧が出てきて、オークションや購買などができるといったページが紹介された。機能的にはさまざまな拡張が可能で、認証だけをVeriSignを使うとか、物流には運送会社のサーバと連動させるとかいったことも可能である。システムは、Mac OS X ServerやSolarisだけでなく、RedHat Linux 7.2もサポートする。データベースもOracleだけでなく、Sybaseもサポートしている。

さらに、テクニカル・ピットの倉橋浩一氏からの話に移った。WebObjectsによるソリューションビジネスを展開していると紹介された。今回のAppleよりのデモンストレーションについては、EJBだとたくさんの作業が必要になるが、WebObjects本来の機能を使えばもっと簡単に開発ができると補足した。WebObjectsの受託開発に加え教育教材開発を業務として行い、2000年には「WebObjects実践ガイドブック」を刊行している。2002年からセミナーを中上級者向けにセミナーを行う。セミナーでは、JavaやHTMLをより深く知り、WebObjectsを使った場合の生産性を高め、エンタープライズ向けアプリケーションに向けた巨大データベース構築などの知識を紹介する。そして、Q&A形式で問題点の解決もセミナーの中で行われる。一方、初心者向けのトレーニングも行うが、Appleのセミナーが地方では行われていないことに注目した。短期間で実践的なWebObjectsを修得することを目的としており、セミナー後にはメーリングリストでフォローするといった方式をとる。中上級向けセミナーは、2002年1月22日からと、初級向けには京都で1/29と2/2から行う。また、3月のMacworldでは特別セミナーを行う。その後は具体的なテーマを設定したセミナーも行う。また、京都での初心者向けセミナーでは身体障害者向けに各回先着2名までプログラマを招待する。また、2001年9月のテロ事件の被災救援募金した人に対して、WebObjects初心者向け教材の無償提供も行っている。WebObjectsを生み出した国であるアメリカに対する思いから、こうしたことも行っているという。

引き続いて、Q&Aが行われた。トライアル版の配付については、イベントなどで配付を行う。ADCのサイトからのダウンロードも可能となる。対応WebサーバのApacheのバージョン指定がある点については、テスティングでの検証を行ったバージョンを明記しているのである。他のバージョンでも問題が出たことはない。OpenBaseは付属をしなくなった点については、特に大きな理由はないとのことである。
(この項、以上)
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