タイトルMac OS X版もあるJBuilder 6 Personalで、なんとか日本語を使ってみるカテゴリーJava, 開発ツールその他
作成日2002/1/22 17:59:19作成者新居雅行
BorlandのJava開発ツールJBuilder 6では正式にMac OS Xに対応しているが、米Borlandのサイトでは、このバージョンのフリー版であるJBuilder 6 Personalが公開され、ダウンロードができるようになっている。Mac OS X版があり、ダウンロードし圧縮を解答すると、InstallAnywhereによるインストーラで、対話式にインストールができる。インストーラでは日本語の表示も出てくるので、JBuilder側では日本語対応についてはある程度は考慮しているということであろう。ただし、Mac OS X 10.1.2でも、Swingの動作の問題は日本語環境では存在するので、まだ、実用になるとは言えない部分もあるが、現状でも少し我慢をすれば、日本語をソースに入力したりができることが、MDOnline読者の谷津さんより教えていただいた。

JBuilderの初期状態では日本語の文字列をソースに打ち込んでも文字化けしてしまう。そこで、ToolsメニューのEditor Optionsを選択し、ダイアログボックスでDisplayのタブをクリックすると、そこでフォントを選択できる。システムに存在するすべてのフォントが出てくるわけではないのだが、その中には日本語の表示が可能な「Osaka-mono」を指定する。そうすれば、ソースでいちおう日本語が表示される。エンコーディングの設定は

/Developer/Applications/JBuilder6/JBuilder.framework/bin/jdk.config

というファイル記述できる。以下のような箇所があるので、vmparamの行の#を抜いてコメントをはずし、最後の部分をEUC_JPなどと記述すれば良い。なお、このファイルのこの部分は、シフトJISコードで記載されている。

# +-----------------------------------------------------+
# | |
# | デフォルトのファイルエンコーディングで問題がある |
# | 場合は、次の行のコメントを外してください。 |
# | |
# | |
# +-----------------------------------------------------+
#vmparam -Dfile.encoding=ISO8859_1

ただ、こうすれば、まったく問題がないわけではなく、やはり時々文字が消えたり化けたりはするようだ。また、動作が重たくなる問題もあるので、JBuilderをスムーズに使えるというところまでは行かないだろうけど、試用してみる分にはある程度は利用できるだろう。

さて、そのJBuilderであるが、Windowsでのおなじみの動作と特に大きな違いはないようだ。ただし、メニューは最初から、Mac OS Xの形式となっているため、メニューバーにメニューが出てくる。JBuilderのウインドウにはツールバーが並ぶがそちらにはメニューは出てこない。なお、メニューや画面メッセージなどは英語である。Personal版なので、各種ウィザードも利用できないものとなっている。また、同様にMac OS Xのパッケージ生成についても機能的には見られない。
JBuilder自体は、/Developer/Applicationsディレクトリにインストールされる。そして、JBuilderのアプリケーションはパッケージではあるが、そのアプリケーションは単なるローンチャのようで、実体は同じフォルダにあるフレームワークとしてまとめられているようである。
いずれにしても、Pure Java系のプログラマには待ち望まれるツールであるだけに、早く日本語で問題なく利用できるようになって、日本語版の出荷を実現してもらいたいところだ。
関連リンクJBuilder 6 Personal