Java Watch on the X》4 - アプリケーションをパッケージとしてビルドする(6)Mac OS X向けのプロパティ
カテゴリー
ProjectBuilder/Interface Builder, Java, Java Watch on the X
作成日
2002/1/24 16:21:39
作成者
新居雅行
Mac OS Xで作成するPure Javaアプリケーションで指定する設定のうち、クラスパスやメインクラスといった必須の設定はすでに説明した通りである。これら以外にも動作にかかわる設定はいくつかあるので、それらをまとめて紹介しよう。 以下は、いずれも、MRJApp.propertiesないしは、Info.plistファイルに指定できる。MRJApp.propertiesを使う場合は、すでに用意されていると思われるので、そこに、以下に紹介する値を「キーワード = 値」の形式で指定する。この記述を基本的には1行にまとめておく。なお、新たにMRJApp.propertiesを作成してプロジェクトに追加した場合には、プロジェクトの設定での「ファイルとビルドフェーズ」で、Bundle ResourcesにMRJApp.propertiesの項目があるように設定をしておく必要がある。 Info.plistでの設定は、プロジェクトの設定の「アプリケーション設定」のタブで「詳細設定」のボタンをクリックして行う。JavaやPropertiesという階層の下に新たな項目を作成する。これらの項目がない場合には作成して、クラスを「辞書」にしておけば良い。以下は設定例である。なお、ここで紹介するプロパティは、論理値のものが多いが、いずれも、trueかfalseを文字列として指定する必要がある。
ただし、この状態でも、漢字入力などを行っていると、応答が鈍くなる場合がやはりでてくるので、完全な解決ではないと思われる。 この対処方法が最終的なものかどうかは不明であるが、やはり他の機能に比べて場当たり的な気が強くする。基本的にはCocoaなどと同じように、システムのデフォルト設定等を勘案して、適切な言語設定で利用できるようにするのが望ましい形だと思われる。Mac OS Xはnibファイルを言語ごとに用意できる機能もあるが、Javaでも同様に言語に対応したリソースを持つ機能もあるので、そうした機能と連動することにより、日本語の問題も自然に解決されるのではないかと考えられるが、いずれにしても、しばらくはこういった方法も有効であると言えるだろう。