タイトル | 【MacWIRE配信予定】Flashの次期バージョン「Flash MX」を発表、Webアプリケーションのクライアント開発機能を強化(2) | カテゴリー | オーサリング系, 各種プロダクツ |
作成日 | 2002/3/7 19:5:27 | 作成者 | 新居雅行 |
続いて、マクロメディアのプロダクトマーケティングマネージャの阿部成行氏からのデモが行われた。Flash MXのユーザインタフェースが紹介され、DreamweaverやFireworksのような感じで使えることが紹介された。今まではWebデザイナ向けだったが、開発者にも使えることを目指しており、開発者向けのユーザインタフェースに変更することができる。開発者向けのUIではコーディングをしやすいように、リファレンスなどが最初から用意されている。なお、Windows XPとMac OS XにFlash MXは対応しており、Aquaユーザインタフェースで稼働するFlash MXも紹介された。ビデオを表示させるコンテンツの例が示されたが、Windows Media PlayerやQuickTimeサポートのフォーマットならコンテンツ内に読み込むことができ、そしてSorensonで圧縮する。配置したビデオのオブジェクトは回転させたり変形させることもでき、素材の1つとして使える。ムービーにコンポーネントを追加して、マウスを近付けると再生をしながらリアルタイムでズームができるといったデモを示した(が実際にはうまくデモができなかった…)。続いて、静止画のビューアを示したが、フラッシュのオブジェクトに画像を含めてあるのではなく、別のフォルダにある画像を表示するといったことができるようになった。同様に、MP3等についても外部のデータを再生できる。自由変形が可能なツールや、パスのエンベローブ設定が可能になるなどのデザイン強化機能が紹介された。マスクの機能が強化され、スクリプタブルとなり、透過位置をドラッグで移動させるということもできるようになっている。Unicode対応によって、1つのコンテンツに韓国語と日本語を表示することが示された。1つのテキストフィールドに言語を混在することもできる。11の言語に対応している。たとえば、XMLにテキストを入れればそれぞれの言語できちんと表示される。スクリプトについてはテキストエディタのヒントなどさまざまな機能が追加された。ユーザに入力させるようなUIを作る場合の効果的な機能としてUIコンポーネントが紹介された。テキストフィールドにスクロールバーのコンポーネントをドラッグ&ドロップするだけで、スクロールバーが設定されるようになった。また、ラジオボタンについても、単にドラッグ&ドロップして配置するだけで、グループを理解して、切り替わりは自動的にできるようになる。また、コンポーネントのルック&フィールを変更できるので、カスタマイズやあるいは開発者とデザイナの分業にも適した機能となっている。複雑なUIのデモも示されたが、階層報じのコントロールと言ったものも実現しやすくなったと説明された。さらにソニーミュージックのプロモーションビデオのインタラクティブなプレイヤや、Flashだけで作られている鬼武者2のサイトでのムービーの利用、Mr.Childrenの公式サイトでの録音風景のインタラクティブコンテンツが紹介された。いずれも短期間で構築が行われた。 Flashで作られたコンテンツのいいところとして、画面の再描画が行われないことであるということが紹介された。さらに、これまでとの違いとしてサーバソリューションも含めての提供をこれから行うことが予告され、そのデモも行われた。ビデオのリアルタイムストリーミングをサーバ経由で行い、リアルタイムでビデオ会議的なこともFlashのコンテンツで実現できることも示された。 最後に営業マーケティング統括常務取締役の小俣修一氏よりの販売関連の話が行われた。日本語版の発売は2002年3月29日(金)で、価格は58,000円となっており、エデュケーション版が12,000円、アップグレード版は19,800円となっている。有償アップグレードは本日から今年の10月まで受け付けられる。また、本日販売分の旧バージョンではオンラインダウンロードによる無償アップグレードを受け付ける。 Q&Aで質疑応答された内容は次の通りだ。Flashの中のテキストはロボット検索で収集されるかどうかという問いに対し、サーチエンジンによってはそうしたことは可能であるが、HTML側にテキストを書き出すオプションを利用するのがお勧めであるとした。 UIコンポーネントのスキンの変更はどの範囲で行われるのかといった問いに対しては、基本的にはライブラリと同じなので、おおもとのライブラリを変更すると、すべてのコンポーネントに適用されるとした。 Flashを使ったウィルス対策については、実質的には被害はなく、exeファイルのことであり、Web場のswfファイルについてはウィルスといった問題は発生しない。知らない人からの添付ファイルを開かないというのが基本だ。 Flash等を添付しないWindowsが出荷された場合はどうなるのかといった問に対しては、XPの発売に際してバンドルの見直しが行われたが、Flashについてはバンドルされることとなった。Microsoftとはいい関係になっている。Windows CEでも必ずFlashプレイヤは入っている。 日本での販売実績、販売ルート、初年度売上目標についての質問については、実績と目標は未発表であり公表はできない、ルートは量販店等に加えSI向けへの販売も行うとした。 Webサービスに関する強化点については、Cold Fusion MXを計画しており、Flashクライアントとサーバのコネクションがより強くなる。 ∽∽∽∽∽∽∽この項、以上∽∽∽∽∽∽∽ | |
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