タイトル | 【MacWIRE配信予定】シマンテックがMac OS Xにネイティブ対応したセキュリティ製品を発表 | カテゴリー | ユーティリティ, ブラウザ |
作成日 | 2002/3/19 18:53:47 | 作成者 | 新居雅行 |
2002年3月19日、シマンテックは記者会見を開き、セキュリティ製品のMac OS X完全対応版の発売をアナウンスした。記者会見での発表内容をお届けしよう。 最初は、シマンテック代表取締役社長の成田明彦氏からの話で始まった。Mac OS X対応の製品のニーズは高かったが、発売に漕ぎ着けた。Mac OS Xが盛り上がっているところに製品投入が可能になった。製品は、セキュリティと問題解決のためのものと大きくわけられる。Mac用のウィルスは幸い少なく被害はあまり出ていないが、Mac OS XはUNIXベースになったので、UNIXに対するウィルスは今後大きな脅威となる。その意味では、セキュリティ製品はより重要なプロダクツとなる。Mac版の価格はこれまで少し高かったが、戦略的な意味でより安い価格を設定した。 続いて、Apple Computer社のWorldwide Developer RelationsのDirectorであるShaan Pruden氏よりの話となった。Mac OS Xのアプリケーションは3300あるが、さらにシマンテックの製品が加わることを嬉しく思う。セキュリティは顧客にとっても重要な課題であり、アップルも力を入れて取り組み、シマンテックとの協力も行っている。シマンテックはMac OS X向けのユニークな機能も折り込み、すばらしい開発をしている。そして、Macworld Expoで展示や基調講演などを行うことを紹介し、来場を促した。これまでは消費者向け展示会であったが、今年はプロのユーザ向けの展示を主体にした。 続いて、シマンテックのプロダクトマネージャをしている田上利博氏よりの話となった。今回発売するのは、Mac OS XネイティブでAquaのインタフェースを持つものである。5製品を発売するが、スイート2製品を中心に展開をしたい。コンピュータウィルスなどの脅威はMacでもあり得ることである。Mac OS Xでも新たなセキュリティの脅威はあり、たとえば、Internet ExplorerやOfficeといったセキュリティホールも発見されている。また、Backdoor型のトロイの木馬も発見されている。 Norton Internet Security for Macintosh 2.0(\13,800)を利用することで、こうした脅威から守ることができる。2001年1月に発売された製品ではMac OS Xには完全に対応はしていなかった。Ver.2.0の新しい機能として、メールアドレス情報など個人情報を守るNorton Privacy Controlがある。また、外部から見えなくするステルスモードや、外部からテストを行うセルフテスト、自動的にデータを更新するNorton Schedulerといった機能が加わっている。 一方、マシントラブルの統計を示し、マシンのフリーズがいちばん多いことを示し、その解決方法としてメーカに連絡するのについで自主解決をするユーザが多いという調査結果を示した。自分でマシントラブルを解決するようなユーザに対して、Norton SystemWorks for Macintosh 2.0(\17,800)を利用してもらえる。DiskWarrior Recovery Editionも新たに加わり、これまで以上にディスク修復の機能が高まった。 Norton AntiVirus for Macintosh 8.0(\9,800)では、Auto-Protect、SafeZoneがMac OS Xでは使えなかったが、使えるようになった。また、新機能としてコマンドラインスキャナーとしてrootとなってボリューム全体のチェックをできる機能が加わっている。Norton Utilities for Macintosh 7.0(\14,800)もMac OS Xでインストールして使えるようになった。ディスク診断やファイルのUnEraseなどの機能を使えるし、CD-ROM起動でMac OS Xのシステムのチェックもできる。Norton Personal Firewall for Macintosh 2.0(\9,800)については、ステルスモードやセルフテストモードといった新機能がある。 Macでのセキュリティソフトのシェアとして、シマンテックは84%、ソースネクストは8.2%、アクトツーが7.6%となっている。ユーティリティソフトのシェアでは、シマンテックが36%、BHAが12%、ロキシオが10%となっていることをBCNランキングの数値を示して紹介した。雑誌広告やWeb広告を展開する。価格については高いという批判があったが、今回は価格を改定した。発売は2002年4月18日(木)となっている。今後はMac OS Xのアップデートに対応し、常に最新のバージョンに対応する努力をすると約束した。 Q:出荷予想と実売価格は? A:実売は2〜3割引ではないかと思われる。5製品で50万本を目標にしている。 Q:Mac OS 9などの従来OSへの対応は? A:今回の製品は、Mac OS 9用とMac OS X用が同梱されている。それぞれ若干の機能差はあるが、Mac OS 9でも利用できるようになっている。Mac OS Xの新機能についてはたとえば、Privacy機能は9に対応する予定はない。 Q:バージョンアップパッケージについては? A:パッケージの準備はしないが、アップグレードの案内は行う。 Q:バンドルソフトは日本語版か? A:日本語版があるものは日本語版であり、アラジンシステムズのものは日本語版になっている。 Q:マルチユーザで使うときの定義ファイルやライセンスについては? A:定義ファイルはすべてのユーザで使える。インストールをシステム管理者モードで行えば問題はない。ライセンスは1CPUに対するものなので、1台にインストールすればマルチユーザとして利用することができる。 | |
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