12月2日付けで、Tech Info Library-Jに新しい文書が掲載されていますが、基本的には英語で出ているものの翻訳ですので、追々紹介します。今日は午後からアップル本社でのプレス向けのイベントがあるのでそれにこれから出かけることもあり、また、G4とStudio Displayの発表が米国であったことをいちはやくお届けするため、今の時点で発行いたします。
ディスプレイは長らくVGAというスタンダードがあって、アナログ信号のケーブルが長年使われて来ましたが、ようやくデジタル化の波が来たと言えるでしょうか。ただ、規格が統一されていないのが気になるところです(G4の記事中で示した日経パソコンの記事を御一読をお勧めします)。デジタル信号化で期待すること1つは、ディスプレイの切り替え機を使っても画質が荒れないことです。ただ、デジタルケーブルのディスプレイ切り替え機はまだ見たことがないですが…。現状のVGAの切り替え機は、ゴーストが出て非常に見づらくなりますので、普段使うマシンでは使いたくはないものです。デジタルだとこういう心配はないはずです。ただ、自分の手元でそういう環境が実現するのは大分先かなとも思ってしまいます。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp)
Power Mac G4の製品ラインナップが変更された。CPUのクロックが、350、400、450というのは変わらないが、350MHzの最低スペックマシンも含めて、すべて、AirPort機能を登載可能でAGPグラフィックスタイプのものに変更された。従来は、350MHzの機種だけが旧タイプのマザーボードだったため、AirPortが使えないなどのデメリットがあったが、Power Mac G4シリーズとして統一したベースのハードウエアとなった。つまり、旧タイプのPCIグラフィックス機がラインナップからなくなったのである。
新機種では、グラフィックスカードに新しいATI Rage 128 Proが登載されている。VGA端子に加えて24ピンのDVI端子(Digital Visual Interface)もあり、デジタル入力可能な液晶ディスプレイ(新たに発売されたApple Studio Display Flat Panel)を接続することもできる。解像度は、1920×1200ドットのフルカラーまで対応している。350と400MHzの機種ではDVD-ROM、450MHzの機種ではDVD-RAMが登載されている。400と450MHzの機種ではzipドライブも登載されている。価格は順に、$1599、$2499、$3499だ。ハードディスク容量は順に10、20、27GBとなっており、いずれも、ATA/66で駆動されている。全機種とも、100/10BASE-Tを登載し、350と400MHzのモデルではV.90 56kのモデムも組み込まれている。登載メモリは順に64、128、256MBだ。
ATI Rage 128 Proの登載により、Power Mac G4全機種でデジタル端子のディスプレイが使えるようになった。現在のところ、ディスプレイのデジタル接続端子は統一されておらず各社バラバラなため、Apple以外のディスプレイの接続については未知数と言える(日経パソコン1999/11/15 p26の記事が参考になる)。ATI Rage 128 Proでは、3Dグラフィックスの機能が40%高速化されているとしており、グラフィックスの機能も向上している。従来のPower Mac G4ユーザ向けに、ATI Rage 128 Proだけの販売も行われるが、執筆時点ではThe Apple Storeには掲載されていなかった。
関連リンク:The Power Mac G4 is here
カテゴリ:Power Mac, Macintosh本体
15インチタイプの液晶ディスプレイ「Apple Studio Display Flat Panel」が米国で発売された。15インチで1024×768ドット、アクティブマトリックス、1600万色フルカラー、視野角120°(水平)および90°(垂直)、輝度200カンデラパー平方メートル、コントラスト比200:1となっており、ディスプレイのスペック的には従来のApple Studio Displayと同様だ。違いは接続ポートで、VGA端子ではなく、24ピンのDVI端子が装着されている。また、2ポートのUSBハブの機能も登載されている。ボディのカラーはグラファイト系だ。Power Mac G4とATI Rage 128 Proに対応となっている。つまり、新しいATI Rage 128 Proには、Apple Studio Displayに接続するためのデジタル端子が装着されているということだ。価格は$1,299で販売される。
Tech Info Libraryに「58539:Apple Studio Display Flat Panel: Technical Specifications」という文書が公開された。Apple Studio Display Flat Panelの仕様書である。Webサイトで公開されているものと基本的に同様だ。なお、執筆時点では、日本ではこの製品の情報は掲載されておらず、旧タイプの液晶ディスプレイの情報がそのまま掲載されている。
58539:Apple Studio Display Flat Panel: Technical Specifications
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58539
関連リンク:Apple Studio Display Flat Panel
カテゴリ:Macintosh本体, 周辺機器, Knowledge Base(旧TIL)
Tech Info Libraryに最近発売された機種での無線ネットワーク機能であるAirPortカードを装着する方法が記載された文書が追加された。スロットローディングタイプのドライブを持つ新iMacシリーズ向けのものと、AGPグラフィックスタイプのPower Mac G4についてそれぞれ文書が用意されている。内容は、装着の手順を順を追って説明しているものだ。残念ながら写真入りではないが、一連の手順は分かるだろう。
58536:Power Mac G4 (AGP Graphics): Installing AirPort Card
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58536
58537:iMac (Slot Loading): Installing AirPort Card
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58537
カテゴリ:Power Mac, iMac, ネットワーク, Knowledge Base(旧TIL)
Appleより公開されているTech Info Libraryで、1999年12月2日付けで以下の文書が更新されている。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。
60005:Apple Product Software Isolation Troubleshooting
60388:QuickTime 4: Web Install Issues
60636:Mac OS 9: Netscape Will Not Open
28024:Mac OS 8: Open Transport/PPP 1.0.1 Read Me
655:Sun Remarketing, Inc.
31142:AppleShare IP: Hiding PostScript Printers
58518:AirPort Utility 1.0: What To Do If It Cannot Locate a Base Station
58467:iMac (Slot Loading): How to Connect External Display to VGA Port
58502:AirPort Base Station: How To Perform a Forced Reload
58535:iBook: Installing AirPort Card
21216:Avid Cinema: System Compatibility Matrix
20628:Open Transport/PPP 1.0: Read Me
関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)