公正取引委員会のアップルへの家宅捜査が話題になっています。アップルも手早くリリースを出すなどして少なくとも冷静に見えます。では、冷静でないというのはどんなのかと言えば、アップルに訴えられたソーテックのような対応を指すと思われます。そんなものと比べるなと怒られるかもしれませんが、今回のアップルの対応は極めて冷静だったと思います。
ということで、取材とかは受け付けてくれないので、想像になりますが、アップルは公取からチェックされることは、あらかじめ予想していたのではないでしょうか。それも、昨年夏のiMac発売段階で予想して対処をしていたと思います。各従業員はそのときにどういう対処をすればいいかということが社内でしっかり認知されていたと思えなくもありません。もちろん、広報的には対外的にどういうタイミングでどういう文書を出すとうこともきっと決まっていたと思います。独禁法に触れないのかという議論は、私も含めてマックに関わっているみなさんは、「いまさら」という気がするのじゃないでしょうか。iMacの最初の発売で、価格が統制される(言い方はよくないか?)ことは周知の事実だったわけで、その意味では、公取もやっと動いたかという感想です。あるいは、やっと証拠らしいものの糸口をつかめたのかもしれません。いずれにしても、公取の発表があるまで何も分からないですね。
あまり法律的なことは良く分からないのでやはり想像ですが、結論を先読みしてみたいと思います。さて、価格が統一されていたことは周知の事実です。一方、アップルは、たぶん、そうした圧力をかけたような証拠はたとえやったとしても残していないと思います。すると、価格統制した事実はなくても、事実上統制されている状態を指して、不当であると言えるのかどうかというのがポイントになるような気がします。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp)
Mac OS X ServerでのNetBootを行うときに、クライアントの設定などの管理を行っていた「Macintosh Manager」は、従来のMac OSでも使えるようになった。NetBootクライアントの管理から、ネットワークを通じてMac OSクライアントを管理する統合的な管理ツールへと役割が広がったと言えるだろう。Macintosh Managerを使えば、ユーザあるいはワークステーションに対して、利用できるリソースの制限を行ったり、機能制限を行うことができる。こうした管理がこれまではNetBootベースのクライアントでしかできなかったが、通常のMac OSでもできるようになったことになる。Mac OS 9のマルチユーザ機能は使用制限などを基本的にはワークステーションごとに設定するが、見方を変えればそうした管理がネットワークでまとめてできるようになったとも言えるだろう。
新しいバージョンのNetwork Manager 1.2は、サーバ、クライアント、管理ツールの3つのモジュールに別れている。まず、サーバとしては、Mac OS X Server 1.2に組み込まれるものを使うか、AppleShare IP 6.X向けのサーバソフトウエアを使う。Mac OS X Server 1.2は現在のところリリースされていないが、AppleShare IP向けのものは北米向けのものながら公開され、すでにダウンロードができる。両者には機能差はないとしている。
一方、クライアント側のソフトとしては、Mac OS 8.1から最新のMac OS 9までをカバーしたものがこのほど公開された。クライアントにシステム機能拡張として組み込まれる。そして、クライアントの設定を行う管理ツールがあるが、これはMac OS 9上で使うようになっている。
◇Macintosh Management Server 1.2のダウンロード
http://asu.info.apple.com/swupdates.nsf/artnum/n11551
◇Macintosh Manager 1.2のダウンロード(クライアント、管理ツール)
http://asu.info.apple.com/swupdates.nsf/artnum/n11550
以上のダウンロードファイルに含まれるReadMeファイルが、Tech Info Libraryに公開されている。
◇60675:Macintosh Manager 1.2: Read Me
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60675
◇60676:Macintosh Management Server 1.2 (For AppleShare IP 6.3): Read Me
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60676
Macintosh Managerについての基本的なことをまとめた30ページ弱ほどのPDFファイルが配付されている。概要をつかみたい人はこれをまず読めばいいだろう。
◇An introductory guide to Macintosh Manager
ftp://manuals.info.apple.com/Apple_Support_Area/Manuals/software/IntroToMacintoshManager1.0.pdf
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), ネットワーク, サーバー製品, Mac OS X Server
Tech Info Libraryに公開された「58543:AirPort: Potential Sources of Interference」では、AirPortの電波妨害についての影響が書かれている。電波妨害により、速度が低下したり、利用できなくなる。妨害の元としては、マイクロ派、高周波もれ、ある種の電話、金属などがある。また、遮るものの材質によって、どの程度電波が減少するかを一覧表で示されている。たええば、木、プラスチックなどは影響は少ないが、防弾ガラスやコンクリート、鉄板などは妨害の度合いが大きくなる。
関連リンク:AirPort: Potential Sources of Interference
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), ネットワーク
Tech Info Libraryに公開された「25076:Workgroup Server 60, 80: Year 2000 Readiness」では、これらの機種での2000年問題が説明されている。マシンおよび使用しているSystem 7.5.5については問題ないが、組み込まれているAppleShareについては問題がある可能性がある。アップルではAppleShareについて5.0.3以降はチェックしたが、これらはPowerPCのみ対応版で、前述の機種では、Ver.4が稼動しているはずである。この文書から、アップルの2000年問題に関する情報ページへのリンクがある。
関連リンク:Workgroup Server 60, 80: Year 2000 Readiness
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)
Technoteに公開された「TN1192: ATA Interface Modules」は、ATAタイプのホストバスコントローラ向けのデバイスドライバを作成するための情報が記述されている。この種のドライバをATA Interface Module(AIM)と呼んでおり、ATAバスと周辺機器を使用するソフトウエアとの間に立って、ハードウエアを抽象化するようなはたらきを持つものだ。基本的にはデバイスドライバを作成するようなプログラマ向けのトピックである。AIMの基本的なことやATA Managerで増えた機能のリファレンス、ATA関連のドキュメントへのリンクなどが含まれている。
関連リンク:TN1192: ATA Interface Modules
カテゴリ:Technote, 周辺機器
StarNine社は、同社のサーバースイート製品「WebSTAR Server Suite 4.1」をリリースした。Web、FTP、メール、プロキシサーバが含まれており、FileMaker Proなどのとのデータベース接続のための素材も含まれている製品だ。他に管理ツールなども含まれる。Ver.4.0から4.1となって、自動的に更新されるサーチエンジン機能が統合され、またログ解析ツールとしてFunnel Web Liteがバンドルされるようになった。また、Mac OS 9で動作に問題がないようにした。価格は$599だが、Ver.4.0ユーザーは無償でアップグレードできる。
また、WebSTAR 4.1 Developerもリリースした。オンラインを通じて配付している。このWebサーバは、メモリの利用状況を監視できるようにHeapManagerを組み込んでビルドされたもので、メモリの取得や開放などをツールを使って監視できるようになっている。
HeapManager
http://www.biit.com/
関連リンク:WebSTAR Server Suite 4.1
カテゴリ:サーバー関連, 各種製品
www.ksoft.netより、アイコンのエディタ「CP_IconEdit」がリリースされた。32ドットの各種リソースに対応したアイコンに加え、48ドットの大きなアイコンも作成できる。Mac OSのアイコンと、Windowsの.ICOファイルを作成できる。相互変換もできる。PICT、BMPファイルの読み書きや、QuickTimeムービーの読み書きにも対応する。Mac OSで稼動し、PowerPCが必要だ。$20のシェアウエアとなっている。
関連リンク:CP_IconEdit
カテゴリ:ユーティリティ
ゲームソフトやユーティリティを開発するAmbrosia社は、1994年にリリースした岩を粉砕していくゲーム「Maelstrom」のソースコードをGPLのもとに公開した。UNIX向けのソースと、Win32向けのソースが公開されている。また、バイナリは各種CPUのLinux、Win32、BeOS向けに公開されている。なおMacintosh版は古いバージョンはダウンロードできるが、GPL版には含まれていない。ネットワーク関連のライブラリが対応していないなどの理由があるようだが、将来的には見込みがないわけではないようだ。
関連リンク:Maelstrom 3.0
カテゴリ:オープンソース
Appleより公開されているTech Info Libraryで、1999年12月8日付けで以下の文書が更新されている。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。
58521:AirPort: Compatibility With Older Macintosh Products
58508:AirPort Base Station: LED Behavior
58541:AirPort: Why You Must Enter Password When Waking From Sleep
58539:Apple Studio Display Flat Panel: Technical Specifications
20881:Iomega Zip Drive: Troubleshooting FAQ
58317:iMac 333: Technical Specifications
25075:At Ease 4.x, 5.x: Cannot Open File On Shared Volume
21236:Macintohs: Using As Headless Server
関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)