Macintosh Developer Online (MDOnline)


1999年12月13日発行号 - MDOnline-復活してます



先週の金曜日は休刊にしてしまい、ご迷惑およびご心配をおかけしました。風邪ぎみではあったのですが、朝起きるといきなり中耳炎になっていて激痛状態で熱も出てしまい、とにかく医者に行ったという次第です。11日と12日の土日はMOSAのSoftware Meeting 99だったわけで、私も講演をする予定でした。講演を落としてはならないと思い、初日からの参加はあきらめて、2日目から参加しました。まだ耳鳴りはやまないのですが、通常業務には何とか復活できました。本来は、MOSAのイベントのことをニュースなどでお伝えしないといけないのではありますが、以上のような理由でミーティングの内容をお伝えできる程の取材ができなかったこともどうかお許しください。60名あまりの参加者があり、初日のパーティは盛り上がったようです。私の参加した2日目は、淡々と講演が進んでいました。
お届けするニュースについても積み残しがややあります。なぜか、先週末に、日本のTech Info Library-Jが大量に公開されています。TIL-Jは他のWebサイトやニュース系でも取り上げられるのでもう御覧になっているかもしれません。これらについては順次お届けすることにしますが、内容によってはWebサイトにアップするだけになるかもしれません。
12月の中旬の週は、例年、プレス発表やプレゼンなどが集中します。今週もそれに出かけることもあるので、日によって発行時間が大きく変わるかもしれませんが、ご了承ください。冬休み前にやるべきことをやるには、だいたい今週前後にやってしまうというのがやはり誰でも考えることなのでしょう。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


保存するJPEGファイルの圧縮率を変更する方法

Technical Q&Aに「Setting Export Quality」という文書が追加された。JPEGファイルに書き出す時に、圧縮率などを変更する方法が説明されている。Graphics Exporter Component APIにその機能が用意されており、具体的にはGraphicsExportSetCompressionQualityで圧縮率、GraphicsExportSetTargetDataSizeで作成結果のファイルサイズを指定して、ファイへの書き出しを行えば良い。サンプルプログラムも掲載されている。

関連リンク:qtmcc13 - Setting Export Quality
カテゴリ:Technical Q&A, グラフィックス, QuickTime


4DがWML対応のページ生成機能を追加、携帯電話向けサービスの構築も可能

データベースアプリケーションの4th Dimensionは、Ver.6.5.3で、WML(Wireless Markup Language)の出力が可能になった。4DVAR、4DACTIONというタグを使って記述する。4Dを使って携帯電話向けのページ作成ができるようになったと言える。iModeではWMLとは異なるCompact HTMLを採用しているが、一方のノキア、エリクソン、IDO、DDIなどはW3Cの標準規格にもなっているWMLを採用している。

関連リンク:4D - No Wires Attached
カテゴリ:開発ツールその他, データベース


Cocoaにも対応した開発ツールActiveDeveloperがVer.2.0.9へ

InterACTIVE-Technologyは、開発ツールの「Active Developer Ver.2.0.9」をリリースした。Smalltalkライクなランタイムオブジェクトに対する開発環境であるが、WebObjectsのサーバアプリケーションや、Mac OS XのCocoaベースのアプリケーションを開発できるとしている。Mac OS X Server、Windows、OPENSTEPで稼動する。価格は$49より。Mac OS X Server対応版は1999年5月に発表されている。クラスエディタやオブジェクトブラウザを備えており、デモを見る限りはInterface Bulderなどと併用して使うようだ。

関連リンク:ActiveDeveloper v2.09 -- Released for Cocoa, WebObjects and OpenStep
カテゴリ:Mac OS X Server, 開発ツール


バグレポート受け付け用アプリケーション、メールで結果を送信

AuctionMac.com Softwareは、ユーザからのバグレポートを受け付けるためのソフトウエアBugWare 2.0をリリースした。バグの内容などを受け付けるフォームを表示するアプリケーションで、たとえば配付しているシェアウエアにBugWareを含めておくことにより、ユーザからのバグレポートなどが決まった書式で得られる。BugWareはサイズの小さい独立したアプリケーションで、SMTPによってレポートを送付したり、テキストファイルとしてレポートを残してメールなどで送ってもらうようにすることができる。システムプロファイラで得られる情報を自動的に収集するなど、ユーザの環境を確実につかむことができる。BugWare自体をカスタマイズして、必要な情報を集めるようにすることができる。ダウンロードはフリーだが、シェアウエアにバンドルして配付するときには、プロダクトごとにライセンス料金が$21.95となっている。

関連リンク:AuctionMac.com Software has just released BugWare v2.0!
カテゴリ:ユーティリティ


IPTC形式の画像ファイルを読み込むQuickTimeの機能拡張モジュール

J2Sは、QuickTimeの機能拡張モジュールとして、IPTC形式の画像ファイルを読み込めるようにする「J2S IPTC Importer 1.0」をリリースした。価格は150ユーロだ。IPTC(The International Press Telecommunications Council)に参加しているメディアはヨーロッパが中心だと思われる。日本ではIPTC形式のファイルのやりとりはまずない。IPTCはTIFFのようなタグ形式の画像フォーマットで、サーバスクリプト処理システムのPHP3ではタグを取り出す関数などが用意されている。

関連リンク:J2S IPTC Importer 1.0
カテゴリ:ユーティリティ, QuickTime


Shockwaveのサーバのライセンス数アップが可能に

マクロメディアは、Shockwaveのコンテンツをマルチユーザに対して配信するサーバソフト「Shockwave Multiuser Server 2」を出荷した。Shockwaveのコンテンツは、Shockwave PlayerつまりWebブラウザから参照できるが、このとき、サーバとクライアント間のやりとりができたり、あるいはクライアント間でのやりとりができるなど、インターネットをベースにしたマルチユーザ環境を構築することができる。つまり、Shockwaveベースのコンテンツのデプロイメントツールであり、ダウンロードして実行するだけでなく、クライアント/サーバ処理を組み入れることができる。Director 7 Shockwave Internet Studioには50ユーザまでのサーバ機能が付属するが、ライセンスを購入することで、ユーザ数を追加することができる。Windows版とMacintosh版がある。

関連リンク:Shockwave Multiuser Server 2
カテゴリ:その他のインターネット


Open Trapsportのローレベル機能を利用するための解説文書が公開

Open Trapsportのローレベルルーチンを利用したプログラムを作成する方法を解説した「Open Transport Advanced Client Programming」が公開されている。Open Transportに新しいプロトコルスタックを追加したり、あるいはデバイスドライバを作成したり、VPNのような機能を追加するようなプログラマに向けた文書であるとしている。Open Tranportの概要に始まり、OTConfigrationの使い方やRaw Streamsなどの話題が含まれている。ネットワークに関するシステムレベルに近いプログラミングをするプログラマには参考になる文書だろう。

関連リンク:Open Transport Advanced Client Programming
カテゴリ:アップルからの開発資料, ネットワーク


1999/12/9付けの更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、1999年12月9日付けで以下の文書が更新されている。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。

58514:AirPort: What is Network Address Translation?
58508:AirPort Base Station: LED Behavior
58506:AirPort Base Station: How to Manually Hang Up Modem
58502:AirPort Base Station: How To Perform a Forced Reload
58503:AirPort Base Station: Character Limit for User Name and Password
58504:AirPort Base Station: Setup Assistant 1.0 tips
58536:Power Mac G4 (AGP Graphics): Installing AirPort Card
58521:AirPort: Compatibility With Older Macintosh Products
58507:AirPort: What is DHCP and Why Do I Need to Know?
58535:iBook: Installing AirPort Card
58509:AirPort Base Station: Factory Default Settings and How to Reset
58529:AirPort Base Station: Internet Application Timeout Error Discussion
58505:AirPort Base Station: Enter DNS Information During Setup
60429:iBook: Description of Preserve Memory Contents on Sleep
58511:AirPort Base Station: Installing in a Multiple User Environment
58518:AirPort Utility 1.0: What To Do If It Cannot Locate a Base Station
58537:iMac (Slot Loading): Installing AirPort Card
58544:AirPort: America Online Compatibility
58542:AirPort Card: "Required AirPort Software Not Found" Error
58538:AirPort Base Station: Troubleshooting a Dial-up Connection
21236:Macintosh: Using As Headless Server
58543:AirPort: Potential Sources of Interference
58501:AirPort: Supported Internet Service Providers
58415:AirPort Wireless Communications: FAQ - Part 2 of 3
31151:Mac OS 9: Enhanced CDs Mount Multiple Partitions
31146:Location Manager: Time Zone Module Conflicts With Date & Time DST
58414:AirPort Wireless Communications: FAQ - Part 1 of 3
31150:iMovie & Final Cut Pro: Cannot Export to Tape Error
60422:AirPort Wireless Communications: FAQ - Part 3 of 3
31149:Macintosh Manager: Slow When Switching Between Workgroups
58531:Mac OS 9: Keychain Not Applicable to AirPort
58510:AirPort: Base Station Extras Folder Contents
43022:Creating a Small Ethernet Network in Your Home or Office
58541:AirPort: Why You Must Enter Password When Waking From Sleep
58215:Apple Studio Display 21/Apple Studio Display 17: Using VGA-to-Mac Adapter
58532:AirPort: About Airport
18078:Mac OS: Fonts Included With Major System Releases
58520:AirPort Utility: Verifying Base Station is Set for PPP
58534:AirPort Base Station: Configuring for Tone or Pulse Dialing
60440:AirPort Base Station: Description
58500:AirPort Card Not For Use in Standard PC Card Slot
58256:Power Macintosh G3 and G4: Differentiating Between Available SCSI Cards
58418:Power Mac G4: How to Differentiate Between Models
31077:DriveSavers: Hard Drive Data Recovery & Warranty Implications

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)


1999/12/10付けの更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、1999年12月10日付けで以下の文書が更新されている。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。

25077:RAM Speed Specifications
30742:Farallon EtherMac iPrint Adapter LT
24801:Power Macintosh 8600, 9600: Processor Card Compatibility
58174:iMac: When to Install Available Updaters
60006:Software Fulfillment Options
22139:SRF Direct: Ordering Original System Software, Utilities, & Device Drivers
31153:Mac OS 8.x/Mac OS 9: Diagonal Lines Appear Wider
31152:Mac OS 9: Reregistering QuickTime Pro After Installation

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)