Macintosh Developer Online (MDOnline)


1999年12月20日発行号 - MDOnline-RingoからToolbox



だいたい2週間程前に、秋葉原でパーツを買い物して、パソコンを1台組み立てました。今時は、ベアボーンキットという主要パーツが組み込まれたケースを買って、それに、CPU、HDD、メモリを加えて完了というパターンが安くて速いと言えるでしょう。ベアボーンにネットワークカードまで入っているのも当たり前になってきました。1年前だとまだ珍しかったスリムなタイプのものも潤沢に出回りはじめ、3万円を切っています。拡張スロットのあるやつは品薄なんですが、普通に使うにはないやつでも十分で、それだとどこの店でもすぐに買えます。最新情報では、2.5万円にまで下がっている様です。キット以外に、400MHzのCeleron、10GBのIDE、64MBのメモリで、合計約3万円というところです。つまり、6万円ほどでこうしたスペックのパソコンが手に入るという状況です。ただ、ハードディスクの値段などは毎日変わっているので保証の限りではありませんが…。ショップブランドなどどんな安いメーカー品でも、たとえば8万円くらいで売っていなくはありませんが、ハードディスクが4GBで、CPUも300MHzあたりなどランクが落ちてしまいます。
OSは手持ちのWindows98を使い、最初のインストールはすんなりできました。しかし、そこからドライバをあれやこれやと入れないといけません。やはりもとはパーツなんでそれを自動化するような親切さはまったくなく、マニュアルもけっこういい加減で、結局はCD-ROMのディレクトリを探して入れて回る始末です。まだ、CD-ROM1枚に収まっているだけましかも知れません。ハードウエアのパーツを集めた手作りパソコンは、システムまで手作りだという感じです。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


【Mac OS 9シリーズ】スクリプトアプリケーションの扱い

AppleScriptで、ファイルメーカーProなどのアプリケーションをコントロールするプログラムを作成する時、当然ながら「tell application "ファイルメーカー Pro" 〜 end tell」といった一連のプログラムを作成する。このとき、ファイルメーカーProが起動していれば、構文確認などはすぐにできる。しかしながらそうでない場合、次の図のようにダイアログボックスが表示され、ファイルメーカーProのアプリケーションファイルを指定する必要があった。
figs/macos9/16/fig01.gif

構文確認では、アプリケーションのファイルに収められている用語の情報を見ながら、作成されたプログラムを解析するという作業を行う。そのため、ターゲットとなっているアプリケーションのファイルへアクセスする必要が出てくる。

Mac OS 9のAppleScriptでは、こうしたダイアログによるアプリケーション指定を省略する方法が用意されている。この場合だと、ファイルメーカーProのアプリケーションのエイリアスファイルを、システムフォルダの「スクリプティング機能追加」フォルダに入れておく。エイリアスファイルの名前が「ファイルメーカー Pro」だとしよう。そうすると、「tell application "ファイルメーカー Pro" 〜 end tell」と記載して、構文確認などすると、「スクリプティング機能追加」フォルダにあるアプリケーションのエイリアスからアプリケーションのファイルを探し出し、必要な情報を得るようになっている。つまり、ダイアログボックスでアプリケーションのファイルを指定する必要がないのである。

たとえば、ファイルメーカーProのエイリアスファイル「FMP」を「スクリプティング機能追加」フォルダに入れておいたとする。その場合には、「tell application "FMP" 〜 end tell」と記載しておく。そして構文確認などすると、「tell application "ファイルメーカー Pro" 〜 end tell」と書き変わり、必要な情報をアプリケーションファイルから取り出している。つまり、「スクリプティング機能追加」フォルダにあるエイリアスファイル名を、tellで指定するターゲットにすればいいということになる。

カテゴリ:AppleScript, Mac OS 9


LingoからMac OSのAPIを呼び出すXtra

RavWareおよびupdateStage社は、DirectorからToolboxのAPIを呼び出すことが可能な「GLU32 Xtra for Macintosh PowerPC」のベータ版をリリースした。Directorの開発言語であるLingoのプログラムから、Mac OSのシステムコールや共有ライブラリの関数を呼び出すことができる。Directorの機能拡張であるXtra形式となっている。正式版は、2000年1月の第1週目を予定している。Windows版のAPIコールやDDL呼び出しを行うXtraはすでにリリースされている。

関連リンク:GLU32 Xtra
カテゴリ:開発ツール


データベースエンジンのValentinaがDirectorに対応

データベースエンジンのValentinaがDirectorに対応し「Valentina for Macromind Director 1.7」をリリースした。Directorの機能拡張であるXtra形式で利用できる。Mac OSとWindowsに対応しており、一方のプラットフォームは$199、両方まとめて$299となっている。12月いっぱいは、それぞれ$150、$249で割り引き販売を行う。Valentinaはバイナリデータをデータベースに保存できるので、グラフィックスデータなどをデータベース化することも可能だ。

関連リンク:Paradigma Software
カテゴリ:開発ツール, 開発ツールその他


シェアウエアのアプリケーションフレームワークがツールバーに対応

Sig Softwareは、同社のソフトウエアを構築することなどに利用しているMac OS向けのアプリケーションフレームワーク「Macintosh Application Development Essentials(MADE)」をVer.1.5にアップデートした。MADEはC/C++で利用できるフレームワークで、ライセンスを受けないで入手できるものでも、ウインドウやメニュー、イベントといった基本的な処理に加えて、ドラッグ&ドロップや基本AppleEventなどの処理も用意されている。MADEはシェアウエアで、ライセンスを受ければ、さらにファイル選択処理などが含まれたライセンス版のフレームワークを入手できる。ライセンス料は形態によって違い、$20から$250までとなっている。Ver.1.5ではツールバー形式のウインドウや、ディスプレイの解像度の変更を認識することなどに対応した。

関連リンク:Sig Software, MADE
カテゴリ:開発ツール


Macintosh Managerにログインできない場合の対処法

Tech Info Libraryに公開された「Loops Back To The Login Screen」では、Mac OS 8.1でMacintosh Manager 1.2を使った場合、Macintosh Managerにログインができなくなるという不具合に対処する方法が記載されている。まず、Mac OS 8.5にアップデートし、Macintosh Easy Openを使わないようにして、ワークグループに対してコントロールパネルの利用を許可しておく。最後の処置によってセキュリティ的にはやや甘くなる点に注意する。

関連リンク:25080:Macintosh Manager 1.2: Loops Back To The Login Screen
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), ネットワーク, Mac OS 8


USBのCD-Rを使う時には直接つないで不要な機器ははずず

Tech Info Libraryに公開された「Macintosh: Error When Writing To USB CD-R Device」では、G4にUSBで接続するCD-Rを使ったときのトラブルに対して記載されている。4倍速で書き込みを行うと、エラーが出るというトラブルに対処するもの。正しく機能させるために、ハブを経由せずに直接接続したり、マウスなどの必須のデバイス以外ははずすなどの処置を取る必要があると記載されている。

関連リンク:25082:Macintosh: Error When Writing To USB CD-R Device
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), 周辺機器


PowerBook G3シリーズでスリープ復帰後にプリンタエラーになる

Tech Info Libraryに公開された「Printer Error After Waking From Sleep」では、ブロンズキーボードのPowerBook G3シリーズで、スリープから復帰後プリンタのエラーが出る症状について説明されている。USB-シリアルアダプタを利用して、Mac OS 8.6ないしは9を使っている場合にそのようになることがある。USBケーブルで接続できる場合にはそれを利用し、プリンタはPowerBookとだけ接続するようにする。また、印刷前に再起動して対処するということも記載されている。

関連リンク:60677:PowerBook G3 Series (Bronze keyboard): Printer Error After Waking From Sleep
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), PowerBook


WebSTARのプラグインでコマースサイトなどの構築を支援するMGI

PagePlanet Softwareは、WebサーバのWebSTAR向けのプラグイン「Modular Gateway Interface(MGI) Ver.1.4」をリリースした。Webページで利用できるタグをMGIによって増やすことができる。認証やクレジットカード、広告の扱いやデータベース処理などを追加でき、コマースサイトなど高度なWebサイトを構築する場合の素材として利用できる。同社のサイトでは追加されるタグの一覧表などが公開されている。Essential、Essentila Plus、Deluxの3段階の製品となっており、$149からとなっている。現在はMac OSのみの対応だが、NTやUNIX、Mac OS Xにも対応する予定としている。

関連リンク:PagePlanet Software
カテゴリ:サーバー関連


1999/12/17付けの更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、1999年12月17日付けで以下の文書が更新されている。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。

24815:iMac: Troubleshooting Address and Illegal Instruction Errors During Startup
4200:TCP/IP Packets: How AppleTalk Encapsulation Works
58538:AirPort Base Station: Troubleshooting a Dial-up Connection
2434:Node Check: Not Designed For Use With EtherNet
2223:SCSI Terminator: Description of The Connections Inside
2354:Macintosh: Languages Available for Apple’s Localized Keyboards
2425:MIDI: General Description and Overview
2172:Apple DeskTop Bus: Pinouts
1982:Macintosh: Serial Pinouts for VAX DB-25 Connector
1378:RS232: Modem Eliminator Cables
2341:DB 19 Connectors: Where To Get Them
2195:Macintosh: External SCSI Port Pinouts
1923:Ethernet: Cable and Network Specifications
1924:Apple EtherTalk Card: Supports TCP/IP With NCSA Telnet
2466:NuBus: IEEE Issue Number
2435:ADB: Mouse/Keyboard Security Lockout Not Yet Available
1902:ImageWriter II: Creeping Top of Form
2439:ImageWriter II: European Model Has A Universal Power Supply
2025:ImageWriter II: Won’t Print from Macintosh
2020:ImageWriter II: Print Quality
1993:ImageWriter II: IBM 3287 printer emulation
1825:ImageWriter II: Paper Jams Issues
2019:ImageWriter II: Paper Guide Installation
1826:ImageWriter II: SheetFeeder Causes Top/Bottom Margin Issues
2077:ImageWriter II: Ribbon Advance Issues
1901:ImageWriter II: Character Smudging

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)